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現代の政治家さんたち、口先だけで「維新」を叫んでもダメですよ。
ちゃんと行動しないとね。
そんな志士たちを陰で支えた女性たちもこれまた素敵な女性であります。
幕末から明治にかけて、めまぐるしく変わる生活環境の中で、辛いことや悲しいことを乗り越え、男たちを支え子供を育て、イキイキと輝いた女性たちは美しい。
政治家の妻に限らず、それは一般庶民の女性も同じです。
そんな女性たちを集めた写真集がこちら、『レンズが撮らえた幕末明治の女たち』
昔の人はよく写真を撮ると魂が獲られるといい、写真を嫌っていました。
写真機（カメラ）という見たこともない物体に恐怖感を持っていたのは言うまでもないことだと思いますが、それ以上に写真を撮るということは自分の内面・魂の美しさを映し出されるようで怖かったのではないでしょうか。
”魂を獲られる”ではなくて”魂を撮られる”
自分の内面の美醜を映し出されるような写真が怖かったのだと私は考えます。
私は写真を始めてまだまだですが、撮る側も魂が美しくなければいい写真は撮れないと考えています。
撮影者と被写体の美しさが融合した時に、本当に美しい写真が出来上がる気がします。
こちらの写真集の女性たちは、顔の造りもそうですが、内面からあふれる魂の美しさを感じることが出来る女性ばかりです。
この中から特に「べっぴんさんやなぁ～」と思う写真をピックアップしてみました。
まず、表紙を飾るほどの美貌の持ち主、陸奥亮子。
外務大臣陸奥宗光夫人。
夫が政府転覆計画に加担した罪で投獄生活を送っていた時期は留守宅をしっかり守り、夫の帰りを待つ。
宗光が駐米公使と任命されると一緒に渡米。亮子の聡明さと美貌はワシントンの社交界の華と称される。
夫の宗光さんもハンサムで、お二人の間の息子さんもこれまた美形。水泳の入江凌介くん似のイケメンです。
伊藤梅子。
初代内閣総理大臣伊藤博文夫人。
伊藤博文さんという人は、女性好きだったらしく、お妾さんがたくさんいたとか。
お妾さんが自宅に来ることもあり、そんな時でも帰る際には玄関まで見送り、手土産まで持たせたというからスゴイ。
日々、身だしなみに気を配り、婦徳の鏡と称される。
戸田極子。
岩倉具視の次女。
ご覧のとおり、この美貌で洋装が似合い、英語とダンスがうまく、外国人たちとも物怖じせずに交わることが出来る女性であった。そんなことから「鹿鳴館の華」といわれた。
こちらは名前は分かりませんが、芸妓さんよのうです。
現代にも通用する美人さんです。
美人令嬢第一号といわれている末弘ヒロ子。当時16歳。
明治時代は美人コンテストが盛んにあったようです。
そのコンテストに、ヒロ子さんに無断で応募して、こちらの写真が優勝してしまったらしいのですが、当時、学習院に通っていたヒロ子さん。
この写真が世に出たことで退学処分になってしまいました。その理由としては、深窓の令嬢がこんなコンテストに出るとははしたないということらしいです。
学習院といえば、良妻賢母を育成する学校でありましたので、こういう美人コンテストに出るとはなんたる破廉恥！と思われてしまったのでしょうね、きっと。
さて幕末明治といえば、先日、来年の大河ドラマ『八重の桜』のキャストが発表になりました。
主役・八重さんの2番目の夫であり、準主役ともいえる新島襄のキャストがやっと発表になり、そのジョー談みたいな配役に目がテンになるやら、嬉しいやらで、でも、嬉しくて喜びの舞を踊っちゃったくらいなワタシでした。
同志社大学創立者 新島襄
新島襄役は、なんと、オダギリジョー。
譲（オダギリさんの本名は小田切譲です）が、襄役、ジョー談でしょ。って思いましたが、『新選組！』以来9年ぶりの大河出演にジョーファンの私は天にも昇る心地でございます。
大河の新島襄・八重夫妻
こちら本家新島襄・八重夫妻
私が幕末の女性で新島八重とともに好きな女性が、大山捨松。
会津藩家老の娘で、日本初の女子留学生。
帰国後は鹿鳴館（この方も美貌の持ち主で、戸田極子・陸奥亮子と並んで鹿鳴館の華といわれた）などでバザーを行い、看護学校設立に貢献する。
捨松（すてまつ）という名前は、母がアメリカ留学に出す祭に、遠くへ行く娘を捨てる思いで帰ってくる身を待つ（松）という思いで改名されたそうです。
捨松の「松」は故郷、会津若松の松をあて、遠く離れてもいつまでも故郷と共にあるようにとの思いが込められているように思われます。
大河ドラマでこの大山捨松を演じるのは、水原希子さん。
エキゾチックな美人でどこか捨松に共通するところがあると思います。
大河ドラマに出てくる明治のべっぴんさんを演じる女優さんが誰なのか今からワクワクしている、歴女の私です。
