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化粧水を手でつけると手のひらに吸収するってほんと? (追記:手のひらは5層構造)

化粧水を手でつけると手のひらに吸収するってほんと? (追記:手のひらは5層構造)

【追記】2015.6.2  資生堂さん 化粧水はコットンでというリリースやめませんか?
追記に追記ですみません。
「化粧品開発について」とコスメ情報をリリースするメーカーの姿勢について、
常日頃、思っていたことを追記しました。
また、化粧水のつけ方や、コットンについても、途中、追記した部分がありますので、
ご興味がございましたら、お読みいただけましたら幸いです。


【元記事】'15/6/1 21:26
化粧水はコットンか、ハンドかの論争の中で語られる、
ハンドで付けると手に吸収されてしまうからもったいないという話。

いや、コットンの方が化粧水をより吸収してるでしょ・・・
なんて反論があるのですが、
顔と手にどれくらい水分量が吸収されてしまうのかという実験のデータがありました。


記事は日経ウーマン 
昔の知識は一掃!スキンケア新常識  で紹介されています。  2013年3月21日
   →http://wol.nikkeibp.co.jp/article/special/20130213/145866/?P=2

昔■化粧水は肌の水分補給アイテム
今■化粧水は美容成分が入る道を作る
 →化粧水でぬれた肌には、毛細管現象で美容成分が入りやすい

の中で語られているのですが・・・・


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「化粧水のように、粘性が低く、手のひらからこぼれ落ちやすいアイテムは、
 コットン使いがお薦め」と資生堂の松本さんがおっしゃっています。

コットンを使うと、化粧水がコットンに吸いこまれてもったいないと思う人もいるが、
化粧水を手でつけると、手のひらの皮膚が化粧水を吸ってしまう。
コットンは手で塗るよりも満遍なく肌につけられるうえ、
パッティングによる毛穴の引き締め効果などもあるので、
コットン使いの方がメリットが多いようだ。
ーーーーーーーーーーーーーー
とのこと。

ここで注意しないといけないのは、この実験は、資生堂の化粧水を使ったら、
このように手のひらにたくさん吸収されてしまうという結果になるということ。



■おすすめのコットンを使えば・・・
そして、資生堂のクレドポーボーテのコットンは優秀なので、
コットンに吸収された化粧水は、使い終わった時点で、
ほぼ、放出されて残らない構造になっています。
コットンを使う化粧水には、その化粧水にあったコットンを
メーカーが出しているので、それを使えば、
コットンに残りった部分は気にする必要がないこと。

コットンは同じ会社のものを使うことがベストと↓でも言われています。
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■ハンド使用の化粧水は手のひらに残らない
岡部美代治|Vol. 1 化粧水をコットンでつける本当のワケ より
  →http://openers.jp/article/6327

Q.コットン選びも難しそうですね。

岡部 化粧水とコットンは、おなじ会社のものを使うのがベストです。
“コットンは高級なほうがいい”“自然素材のほうがいい”と鵜飲みにしている方も多いですが、
「各社、自社が出している商品の効果が最大限に発揮できるコットンを開発」
しているのです。
「開発者も研究者も、使い方には相当こだわっています。」
ですから、使い方にこだわっている商品ほど、そのとおりに使うべきです。
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さらに
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岡部 化粧水はどれも似たような水分に見えますが、当然のことながら、商品ごとに浸透成分などの配分が異なります。そして……たとえば“500円玉大の量をコットンにつけ、よく叩きこむように……”などと説明書に目安が書かれている場合がありますが、これは、「しっかりとパッティングしたあとに、コットンに水分が残っている状態を想定」しています。

「コットンに“化粧水”が残っているのではありません」説明書にある目安の量をコットンにふくませ、充分な回数パッティングをする。すると、「肌に有効成分だけが入り、コットンには不要な水分が残る」のです……これがコットン使用を薦める化粧水の構造です。
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クレドポーボーテのように、コットンに含まれた化粧水が
ほとんど放出されていなくても、
同じメーカーのコットンを使っていれば、
有効成分は肌へ・・・・  そしてコットンに残ったものは、不要な水分
になるように設計されているということです。

コットンに化粧水が残ってるからダメ、
コットンから放出されているからいい。
ということではなく、その化粧水の成分がきちんと肌に吸収される。
という状態が大事なのであって、その状態になった時に、
コットンが最終的にどういう状態になるかというのは、
商品設計しかかにすぎない。ということなんです。

専用のコットンを使うにこしたことはないですが、
専用のものでなくても、必要成分は肌に吸収されているらしいです。

(意図された使い方をされていなくても、
 商品は、70%くらいの効果はあるだろうとのこと。

 ただし、コットンの質で、毛羽立ちや肌への刺激ということはありますが)



■ハンド使用の化粧水は・・・・
一方、ハンド推奨の化粧水は、とろみがあるので、手に吸収されにくいような
処方になっています。
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Q.“手のひら使用”の化粧水というのは?

岡部 「手で使ってください」という化粧水は、当然、余計な成分が手のひらに残らない処方になっています。たとえば、「とろみのあるテクスチャーでも、肌につけるとスッと入ってスッキリするものもあります。」これはとろみで贅たく感を感じてもらい、肌にのせた途端スッキリさせることで“肌に入った”感を出し、「“コクがあるけれど浸透が早い”」と感じてもらいたい、メーカー側の狙いもあります。

化粧水とその使い方は、言い換えれば「“絵具と筆”」の関係です。筆で染み込ませながら描く水彩画と、パテを使って盛り上げるように描く油絵があるように、「おなじ化粧水といっても、その商品の構造次第で使い方が異なる」からです。

ただし、基本的に「化粧水は手のひらだけでのばしていくことが難しいですよね? 顔には凸凹がありますから。」「だからまんべんなく均一に近い状態につけられるように、多くのメーカーがコットン使いを薦めています。」
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以上のことを理解していれば、化粧水がコットンか、ハンドかと
一つの一メーカーが検証してても、それは、そのメーカーだけの話
ということが理解できます。
作り手はちゃんと使い方を想定して作っていますから、それに従いましょう。
ということが基本になります。



■実験結果の見せ方
以上のことをふまえた上で、このグラフの表示方法、
ちょっとトリックがない? って思ってしまったのでした。

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化粧水を手でつけると、顔につけるのとほとんど同じ量の化粧水が
手のひらに吸い取られることがわかる。
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と解説されたこのグラフ。
確かに顔とほぼ同量の水分が、手に吸収されてしまったようにグラフから感じます。

ところが・・・・
化粧水をつける前の顔と手の状態は、水分量が違うはずです。
しかし、両方とも100%にして、並べてしまいました。
顔と手の水分量が違っていたとしても、両方とも100%
そして、その量に対する「比率」で比較していることがわかります。

なんでそんな見せ方をする必要があるのでしょうか?
単純に水分量で見せればいいのでは?と思ってしまいます。
何がどうということは、推測できないのですが、
どこか、数字をごまかそうとしてない? って思ってしまったのでした。

一般的に顔の水分というのは、%で示されるかと思います。
顔と手の水分、どっちが多いのかはわかりませんが、
それぞれの%が違うはずなのに、両方とも100%にして、
その量をもとにした「比率」でグラフで見せているわけです。
なにか本質をどこかで捻じ曲げているような・・・・
見せ方を意図的なものが介入してしてるのでは・・・・
と思ってしまうのでした。


■グラグを見る時の注意点
「統計でウソをつく法」という名著があります。
いろいろなデータを見る時に、そこにはいろんなトリックがあるものです。
提供する側は、言いたいことをより、強調してグラフにして
見せたいという意図が働くものです。
そんなことに騙されないようにするための、注意点が書かれている本です。

コスメでも、いろいろな実験結果が示されますが、
グラフなどを見る時は、そのポイントに注意しておくといいです。

  まず、グラフを見る時は、「単位」を確認すること。
  次に縦軸の「数値の間隔」を確認。
  そして「ベースの値」を見る。
  縦軸に「波線の省略」がないか・・・

実際には、ちょっとの変化しかしていないのに、
それがとても大きな変化に見えてしまう表し方のテクニックがあります。
それは、波線で途中をカットし、目盛の間隔を大きく広げることです。
それによって、わずかな変化も、より大きく感じさせられてしまいます。

今回の場合は、ベースは0でなく100で目盛は比率です。
このようなグラフの表現は、あまり見たことがありませんでした。

さらに先の本では、
「何人ぐらいのデータなのか」「どういう人に対して行ったのか」
「どういう実験をしたのか」を確認せよ・・・と言っています。
実際、コスメの実験に対してそこまで問うのは、一般的ではないかとは思っていますが、

もしかしたら、あのグラフ、一人のデータかもしれないです。
あるいは10人、100人のデータの「平均」だとしたら、
いろんな水分量の人がいるのに、それらすべてシャッフルして、
一律、100%にしてしまった結果となります。

(それは、それで、傾向を見る一つの方法ではあると思うのですが・・・・
 実験の結果というのは、実際の生データをみないと、
 どんな実験が行われたのかがわかりません。
 それがわかるとその解釈も、変わってくるということがあります。
 また、メーカーは自分が導きたい結果をより強く見せるための、
 表現方法も工夫しているといいうことです)


ということで、メーカー主導の実験は、
そのメーカーの化粧水での比較だということ。
記事内では、化粧品全体のことのように語られてしまいますが、
そこの見極めが必要ということでした。

資生堂のBAさんたちが、自信を持って
「化粧水が手に吸収されますから」とおっしゃる理由の根拠が、
このような実験が背景があったことがわかりました。

以下も参考にしていただければ・・・・


■化粧水のつけ方  ハンドとコットンの比較実験の落とし穴('15/3/11)
  →https://beautist.cosme.net/article/1049652


コットンか、ハンドか・・・・という特集があると、
毎度、毎度のことながら、資生堂のデータが引き合いに出される不思議・・・・

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【追記】表皮の構造から考察
そういえば、顔の皮膚は4層で、手のひらや足底は5層の組織から成るのでした。

また、表面の角質層の厚さも全く違います。
  ○ちかかね皮膚科:皮膚科にかかる時の常識 より
     →http://www.e-skin.net/ds_hif-co.htm

「手のひら」や足底は角質層は、「200層」ぐらいあると言われています。
 

■手のひらの皮膚の構造
通常、皮膚は4層で成り立っていますが、
手のひら、足底は5層からなり、「角質層」と「顆粒層」の間に「透明層」があります。

従って、組織の構造から考えても、
角質層がかなり厚い上に、さらに透明層が挟まれています。
それを考えると、顔と手のひらの化粧水の吸収が同じとは
考えにくいと言えるのではないでしょうか?




◆皮膚の構造を覚えるためのゴロ合わせ(医師国家試験対策用みたいです)見つけました。
  →https://twitter.com/med_basic_goro/status/557102572519972864

☆表皮の層構造
「格闘家の勇気」
   格→角質層
   闘→透明層  ・・・ 透明層は手掌と足底にしか無い
   家→顆粒層
   勇→有棘層
   気→基底層



これで、表皮の構造はバッチリ、覚えられましたね!

(実験結果というのは、見せ方でいかようにも見せることができということ?)

ーーーーーーーーーーーーーーーー
【追記】2015.6.2 化粧品開発について

私が興味のなかったコスメに興味を持つようになったのは、
人とはちょっと違っていて、きれいになることが目的はなく、
研究開発する人たちへの興味が入口でした。
美白のことをいろいろ調べていてこんなことを書いていたことがあります。



■目的はきれいになることではない美容?
きれいになることを目的とはしていない美容・・・・

  コスメ用品の開発、研究、
  研究する人たちが何を考えているか、
  そんなことに面白さを感じる。

そんな関わり方があってもいいんじゃないかって思っています。



化粧水は、コットンかハンドか・・・・ と散策していたときに、
メーカーってどうして勝手なんだ。
自分たちのものばかり、いいものとして、自分の作っているものが絶対。
みたいなことを言ってる・・・・
美容家は、あっちを立て、こっちを立て・・・ でも、それはお仕事だからしょうがないし、
美容雑誌は、広告とらなきゃいけないし・・・


でも、コスメ業界を総合的に、全社的にコスメを語る人っていないのだろうか・・・

と思ったときにみつけたのが、岡部美代治さんでした。
コスメ業界には、正しいことをきちんと伝えられる人がいない。
そんな業界なんだと割り切ろうと思ったときに、
こういうきちんとした情報を提供して下さる方いらっしゃるんだ・・・
と思った方でした。


今回、久しぶりに岡部さんの書かれたものに触れました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
化粧品のこだわりはモノづくりのこだわりですから、「使用方法は、研究者のその商品への思い入れとメッセージ性の高さの表れ」でもあります。“自由に食べてください”と言われるより、“こういうふうに食べてください”と言われたとおりに食べた方が、その味がわかったりするじゃないですか。使用方法もおなじことです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


まさに、コスメの使い方って、研究者のメッセージだと私も思ってきました。

  作り手はいろいろな思いを込めて、研究を重ねて作っているのだと思います。
  その思いを受け止めるためには、化粧水が発している、
  「こう使ってほしい」という声に、
  耳を傾けてみることも大切ではないかと思うのでした。

どのメーカーの研究者も、いいと思うものを創りだすことにエネルギーを注いでいます。
それぞれに、相手の立場もわかっていると思うのです。
化粧水がコットンか、ハンドか・・・ そんな問題は、
各メーカーの研究者は、処方に合わせた使い方で使えばいい。
どっちがどっちという問題ではではないということを、
当然理解しているはずだと思うのです。


ところが、美容雑誌などの取材では、自分たちの使用方法が一番で、
コスメ全体の使い方であるような説明をしてしまうのは、なぜなのでしょうか?
業界の引っ張り合いみたいでいやな世界だなと思って見ていました。

コットン、ハンド問題で登場しているのが、ほとんど資生堂の広報の方です。
研究員の方ではありません。
これまで感じてきたことを、はっきり言ってしまうと、
多大な広告を盾にして、雑誌を丸め込んで、意図的に事実を隠そうとしているのでは?
自分たちの使い方が正しいというプロパガンダをしようとしているのではないか。
そんなことまで、私は思ってしまいました。

だから資生堂という会社から、科学のニオイが感じられない。
とずっと思ってしまいました。しかしそこには会社の意思決定という壁があるため、
研究員はわかっているのだけど、会社がそのような方針なんだと、
理解することにしました。


■中立的な研究者の登場
そこに、これまであまり言われてこなかった、
ハンド使用の化粧水の仕組みを、きちんと語られたのは、岡部さんだったのです。

私は、この時、てっきり、岡部さんは、ハンド使用の化粧水の開発に携われていて、
コットンだ、ハンドだと、意味のないことを繰り返す業界に
業を煮やしていらしたのでは? と勝手に思っていたのでした。

ところが、現在、独立後、アルビオンのコットンを推奨している会社の開発に
携われていらっしゃるとのこと。
ハンド使用の化粧水に携わっていらしていらっしゃとばかり思っていたのですが・・・


中立的な立場で、他社が何を目的としているのか違うことを説明した上で
コスメの解説をされる、他の研究者にはみられない姿勢だと思ったのでした。

認めるべきものは認める。
他社製品を間接的であっても、けなしたり蹴落としたりせず、
コスメ業界全体をバックアップしながら、
その上で自分のポジションから、お話をされるという姿勢が私は好きです。


■資生堂に望むこと
会社に属するということは、会社の意思に沿った発表をしなければならない。
ということで、最終的には、その会社が意思決定した情報が私達に届きます。
会社の意思を受けた広報が、取材に応じて伝えていくことになり、
大手の発表は、業界の考えのように捉えられてしまいます。

せめて今後は、すべての化粧水が、コットンでつけるという誤解を招くような
伝え方や表現、グラフの用い方はやめてほしいと思いました。
今回のグラフは、姑息すぎない? と感じてしまいました。

そして、これまで化粧水のつけ方の記事を見てきました。
(数は多くありませんが)
資生堂は、研究者が出てきたのを私は見たことありません。
ほとんどが広報が対応しています。
研究者は、実際のところ本音はどう思っているのかな・・・って思っていました。

今回、みつけてしまったグラフは、こんなデータまで用意して、
コットン使用をスタンダードにしていきたいのか・・・という
いやらしささえ感じさせるものでした。

そんなこと感じた者がいることを、資生堂の関係者のお目に止まればという思いから、
クレドポーボーテの化粧水をはじめとする、資生堂関連化粧水にリンクしました。
クチコミページから、「美容記事」をご覧になっているかはわかりませんが、
一筆啓上の思いを込めて・・・

資生堂は、古くから国内のコスメ業界を引っ張ってきた会社であると思っています。
研究も多岐に渡り行われており、それを惜しみなく一般にも公開され
わかりやすい情報提供をされています。
それを拝見できることは、とても貴重なことですし、興味深くて楽しいことです。
そんな会社だからこそ、自分たちのことだけを考えるのではなく、
コスメ業界全体をボトムアップしながら、独自性を出していくことを、
考えてていただけたらと思うのでした。

化粧水は、コットンで・・・・  という伝え方、
そろそろやめてもらえませんか?
ネット内を散策すると、コットンでという情報が溢れかえっています。
それは、周知のことと思われますが、それでいいのでしょうか?

正しい情報を伝えていくことも、企業の役目ではないでしょうか?





■研究者の声が聞きたい
一方、花王は、ほとんど、取材に対応する方は、研究員だったように思います。
そのため、生の声が聞けます。
(編集という壁は、ありますが・・・)

さらに、アルビオンは、岡部さんのような、コスメ業界全体を視野を入れながら
お話をされる研究者が入られました。

でも、雑誌はおそらく、岡部さんのところに取材には行かない大人の事情が察せられます(笑)

(ただ、先日、クロワッサンで岡部さんを拝見しました。
 あっ、岡部さん! と思ってしまったのですが、
 やはりクロワッサンは、起用する専門家が違うと思ったのでした。
 そこでアルビオンに移られたことを知りました。)

個人的にアルビオンの乳液先行の理論は、あまり共感していなかったのですが、
岡部さんが携わっていらっしゃるということを聞いたら、
ちょっと気になりだしたところです。

ブランドを求めるのではなく、研究内容を求めてコスメを選ぶ。
というのも、新しい選び方の一つとしてどうでしょうか? (笑)


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【追記】2015.11.23
参考記事:がん検診が「がん」をつくっている恐れ…胃がん検診に正当な根拠なしより

ガイドラインを開いてみると、これら調査のうち4つのデータがグラフ表示されていますが、その1つでは「患者群と対照群で受診率に差がなかった」となっています。また、なぜかグラフから外されてしまった5つ目の論文を筆者が探して読んでみたところ、やはり差がないと結論したものでした。
(略)
つまり、都合のいい結果が出るまでデータを小分けにして分析を繰り返していたという意味

医学論文でも都合の悪いデータはカットされ、目的の結果がでるよう、
条件を変えて操作されて結果が導き出されていることがあります。
生データをみないと、きちんと実験がされているのかどうはわかりません。
生データを見ても、5つめの論文がもともとなかったことにされたら・・・

●統計学の重要性
統計学では、同じ目的の調査を100回繰り返したと仮定して、95回以上で同じ結果になるほどの明確な差が理論上認められたとき、「有意差あり」と表現します。しかし、この「差がある」と結論づけた論文は、すでに分析の過程で「差がなかった」という失敗を繰り返していたわけですから、結論は「有意差なし」となるはず。

最初に「有意差なし」と結論づけられているものを、
あの手、この手で条件を変えて、「有意差あり」に導いているいるということ。

{blockquote:この種の間違いは、医学の専門家ではあっても統計学の専門家でない研究者が陥りやすい落とし穴として、昔から知られていたものです。 }

「統計学でウソをつく方法」で紹介されていたのが上記の部分で、
実験内容の確認、どんなデータ処理をされたか、
そして、実験の対称となった母集団の設定の確認。
ここもポイントで母集団をいじれば、データは、いかようにも
目的の結果を導き出すことができるといういい事例です。

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