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■ 大人の流儀
■ 講談社
■ 伊集院静
私は『伊集院』という名前に弱いらしい
伊集院 光が大好きでＴＢＳラジオの深夜番組を聞くために
月曜夜は枕元にラジオを用意しないと落ち着かない
そして、もう一人の伊集院は『伊集院 静』だ
成人式と社会人一年生のスタートの4月1日に毎年新聞に掲載される
新成人に送るメッセージは
独特の味わい深いエッセイで胸を打たれる
イラストレーター・長友啓典氏とのゴールデンコンビによる
このウィスキーの新聞広告は必ず切り抜きしている
最近読んだ伊集院静のエッセイ集『大人の流儀』は
ストレートにグイグイ押してくる痛快さが、私の性にあっている
「大人が人を叱る時の心得」
若い人、新人・新入社員・見習いなどには遠慮はいらない
怒りなさい、叱りなさい、どやしつけなさい
言い方に気を配ることなどさらさら必要ありません
自分の言葉で、ダメなものはダメだと言いなさい
ホントその通りです
ダメなものはダメと言い切れる男が減ってるから
好き勝手する人が増えてるのかも、たしかに一理ありますね
春・夏・秋・冬と4つの章に分かれていて
最終章では死別した夏目雅子さんとの想い出を書いている
これまで夏目雅子について書いてこなかった伊集院氏が
愛する妻が亡くなってから２５年目にして
やっと書いた手記だ
出会い、闘病、死別について書かれた文章は
普段は他人に見せない伊集院氏の優しさが出ていて心を打たれた
親しい人の「死」というのは
どこか自分の力が足りずに死なせてしまったと
悔やむ人が多いはず…と文中にあった
最後に映画の台詞を引用して、
大事な人を亡くされた人へのメッセージで結ばれていた
「あなたはまだ若いから知らないでしょうが
哀しみにも終わりがあるのよ」
この言葉に救われる人は多いでしょう
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その他の読書日記：https://beautist.cosme.net/article/184706
anzu_ameさん
美的子さん