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美容情報:「雑誌」「テレビ」「新聞」「学会発表」… どれを信じますか?

美容情報:「雑誌」「テレビ」「新聞」「学会発表」… どれを信じますか?

様々な美容情報が、各メディアで取り上げられます。

雑誌やテレビの特集、
権威(?)のありそうな新聞、あるいは、学会発表。
美容家、美容ジャーナリスト、医師、大学教授のお話・・・

どんな情報だったら信頼しますか?

医師、教授という肩書きの方が
テレビや、書籍で一般向けにいろいろな情報を提供されています。
さぞや医療界でも有名な方なのだろうなと思ってしまいます。

ところが・・・・

一般向けにテレビに出たり、出版したりしている医師は、
業界では、ある種の冷ややかな視線が向けられていると聞きます。
医師なら本業のフィールドで、仕事をするべきといった
視線が投げかけられているらしいのです。
本業をちゃんとしていたら、一般向けにテレビに出たり、本を書いたり、
そんなことをしている時間なんてないはず… 

一般の私たちが受けている印象と、
同業者の間の評判は、違うようです。

また、新聞の科学面で、
「〇〇大学 医学部の〇〇教授」と「〇〇メーカー」が共同研究をし、
「〇〇〇が〇〇〇した」と「学会発表」されました。
そのことについて「〇〇新聞」の「科学面」で報じられました。

大学、医学部、教授、メーカー、学会、新聞、科学班・・・・
権威のありそうな、そうそうたる顔ぶれです。
これなら、信ぴょう性が高そうだと思ってしまいます。

ところが・・・・

この報道には、いくつかの穴(?)が潜んでいることがあります。

その一つが「学会発表」という部分です。
「学会発表」されたと聞くと、その研究が「認められた」ものと思いがちです。
しかし、学会発表というのは、
そういう研究をしたら、こんな結果が出ましたという「報告」であって、
その研究が「認められた」わけではないのです。

「学会」は単に発表の場であって、その後、追試が行われ、
同じような実験結果が得られるかどうかを検証し、
識者にその論文の精査を依頼してから、研究を認めるかどうかの判断がされます。

従って、発表された段階では、その研究が
認められているわけではないのです。
発表されただけなのか、認められたのかがポイントです。

  また、医学界ということではなく、
  一般的な「学会」の話でいうと、
  ある学会から分かれて新たな学会が立ち上がったりして、
  一口に学会といっても、まだできたばかりの歴史の浅い小さなものもあります。
  あるいは、一般人がお遊び的なノリで学会を立ち上げ、
  そこに専門家が加わっているものもありいろいろです。
 
そして、学会で発表されたという新聞記事も、
新聞社の科学班の方が、論文を読めるサイトに会員登録をして、
そこから、面白そうな論文を探して記事にしていることがあるそうです。

人目をひく、おもしろそう…という視点で選ばれると、
中には、学会でその論文は、相手にされていないのに、
興味をひきそうということで、取り上げられてしまうこともあるそうです。
業界では困ったものだなぁ・・・という目で見られているという話を、
聞いたことがあります。
(これは、美容界の話ではなく、別の学会でのお話)

そして、医学の薬の治験では、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
プラシボという偽薬試験が行われます。
薬の効果を測る際、偽の薬を飲んでも、
心理的に(?)改善されてしまうことがあります。
こうした本来の薬の効果ではないのに、改善してしまう状況を差し引くために、
比較対照試験が行われています。

美容の場合、この比較対象試験が行われているのかしら・・・
というのが、ずっと疑問に思っていたことでした。

おそらく、美容品というのはある意味、嗜好品と似たところがあります。
使わなければならないものではなく、その人の好みによって、
使う、使わないを選択することが出来ます。

一方、薬は、命にかかわるもので、
状況によって、必要不可欠のものとなるため、
対照試験を行うといった決めごとあるのに対し、
美容品は、使わないことも選べるので、
そのあたりの実験は、緩いのではないかなと思っていました。

となると、プラシボで効いている場合も、
結果の中に含まれているのではないかと思っていました。

メーカーさんの研究による実験であれば、
対照試験はなくてもいいのかなと思っていましたが、
これが、「〇〇大学医学部〇〇教授との共同研究」
といった場合、医学界の一端を担う医師が、
かかわっているわけですから、
対照試験を行うというのは、基本的なことだと思っていたので、
逆にプラシボで効いたデータの方に興味を持っていました。


ということで、
「大学」「医学部」「教授」「医師」「学会」「新聞」…
といった言葉が並ぶと、その情報は、信頼性があると思ってしまいがちです。
しかし、その情報は、いろんな意味を持っているということでした。

共同研究には名前貸しもあります。
論文は、製薬メーカーが用意することもあるそうです。
(それまで教授の書いた論文の文体などに合わせて作成されるという話も・・・)
(これは海外の製薬メーカーの話です)

ということで、論文発表されたということだけで、
信じてはいけないというお話でした。

それでも、信じる者は救われる!? (笑)

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【コメント】
●キトキトさん100がコメント'13/1/14 13:43
>Marilaさん あの騒動は、顕著ないい例ですね。学会、新聞、テレビの情報は、必ずしも合っているとは限らないんだという「知識」を持っていることは、大切だと思います。そのあとは自己責任で選ぶという感じでしょうか・・・.

● Marilaさんがコメント'13/1/13 9:43
あのM口氏騒動を思い出しました(笑)しかし本当に、情報に踊らされない慎重な判断がとても重要になってきた昨今です。ネット時代の弊害でしょうか…。わたしも、しっかり情報を見極める目を持ちたいと、また勉強させて頂いた記事です。.


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