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化粧水:ハンドプレス?  コットン?  やっとわかった! メーカー推奨でつけるワケ

化粧水:ハンドプレス? コットン?  やっとわかった! メーカー推奨でつけるワケ

化粧水の付け方については、いろいろに語られます。

  ハンドプレス vs コットン

これについては、どのように語られているのか調べたことがあって、
記事にしたことがあります。
下記にありますので、ご興味がありましたら
ご覧いただけましたら幸いです。

  〇化粧水:ハンドプレス派? パッティング派?
    →https://beautist.cosme.net/article/229634 


この時、すでに自分の答えは出ていました。

その答えは単純明快。
    「メーカーが推奨する方法で使う」
                ただそれだけでした。

調べたと言っても、この単純な答えと同じ答えを求めて、
探し回っていただけでした。
しかし、なかなかこの答えにはたどりつけませんでした。
@コスメ内、中心に見ていたためかもしれません。

やっと、2ヶ所、その記載に出会うことができました。

  →〇結局のところ、コットンは必要?
    https://chieco.cosme.net/board/board_id/8089
  →〇【銀座店】あなたはコットン派? それともハンドプレス派?
    https://cosmestore.net/2012/07/09/6341/ (by @cosme store)


ただ、「メーカーの推奨で使う」
これだけでは、納得ができなかったのです。


「ハンドプレス」の化粧水は、ハンドプレスをすることで、最大の効果が得られる。
「コットン付け」の化粧水は、コットンで付けることで、最大の効果が得られる。

それぞれの化粧水には、そのようにつけなければいけない、
仕組みが必ずあるはずなんです。
その方法でつけると、より浸透する成分でできているとか、
具体的にはわかりませんが、
そうしなければならない理由があるはず。
それがわかれば、間違った方法で使うと、化粧水の効果を阻害してしまう。
その理由もわかると思いました。

知りたかったことは、
「ハンドプレス」の浸透の仕組みであり、
「コットン」の浸透の仕組みでした。

なぜハンドプレスなのか、なぜコットンなのか、
より明確に理解できるはずです。

逆に
「ハンドプレス化粧水」を「コットン」でつけたら、どのような浸透状態になるのか、
「コットンづけの化粧水」を、「ハンドプレス」でつけたらどのような浸透をするのか。

適した付け方をしないと、
肌の上や、中では、どのようなことがおこっているのかも
見えてくるはずです。


今回、ちい0203さんに
ハンドプレスとコットン付について、記事のテーマに取り上げていただきたい
というリクエストを出したこともあり、
私も再度、この理由がわからないかと思って調べてみました。
やっとみつけることができました。

下記のサイトにありました。

BEAUTY SIENCE EYE
化粧品開発者が語る 化粧品のホント
  Vol. 1 化粧水をコットンでつける本当のワケ
  http://openers.jp/women/beauty_health/science_eye/beautyscienceeye001.html

私が求めていた答えにやっと出会えた。
そんな気持ちでした。

以下、簡単に内容をご紹介致します。

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■化粧水を説明書通りに使うことの大切さ

化粧水は商品ごとに浸透成分や配合が違います。

コットンに500円玉大の化粧水をつけ叩き込む場合。
「目安の量を含ませ」充分、パッティングをすることで、
肌に「有効成分だけが入り」ます。
つまり、指定された量を使っていれば、必要充分な成分が浸透しているということです。

ということは

    「コットンに残っているのは、不要な水分」

なのだそうです。

つまり、化粧水に残った水分は、
ある意味、出がらし状態の水(笑)というわけです。

「コットンに化粧水が残るからもったいない」と言われがちですが、
その心配はなかったのです。
お肌に必要な成分は、必要な量を使ってパッティングしていれば、
充分、吸収されていたのでした。

これがコットンでパッティングする化粧水の仕組みです。


■コットン使用の化粧水をハンドでつけると
ハンドで付ける化粧水は、コットンにとらず、手のひらにのせます。
そのため、ついでに、化粧水成分でハンドケアができ
一石二鳥という考え方もあります。
しかし、手のひらは化粧水をあまり吸収しないそうです。

そのため、コットンで使う化粧水を手のひらにとって、
顔につけると、ベタベタ感が残ることがあります。

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【追記】2014.1.7
化粧水のサンプルをいただいた時に、
コットン推奨の化粧水の場合は、あえてハンドでつけて、
どんなつけ心地になるか確認してみました。

〇ゲラン:オーキデ アンペリアル ローション
  →https://www.cosme.net/product/product_id/10034084/review/503373185
〇シスレー:フローラルトニックローション
  →https://www.cosme.net/product/product_id/101/review/503458693

実際に、手にベタベタ感を感じたり、
指の間からこぼれ落ちることがわかりました。
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本来ならコットンに残るように計算されていた水分が、
吸収力の弱い手のひらに残ってしまうため、ベタベタした感覚になるそうです。
さらにその手で顔を触わるので、顔もベタつくという印象になってしまいます。
この感触はもう、その化粧水の効果とは異なるものなのだそうです。

ということで、

■コットン付は、化粧水がコットンに残るからもったいない
という、この考え方は間違いだそうです。
コットン付の化粧水を手のひらにとると、手のひらからこぼれやすいため、
コットンを使った方が、結果的にリーズナブルだといいます。


つまり、
コットンを使って、パッティングのあと、
化粧水が残っていても、肌には必要な成分が入っているので、
もったいないという心配はいらないのでした。


では・・・

■ハンドプレスの化粧水とは?
ハンドプレス化粧水は、余計な成分が手のひらに残らない処方になっています。

一般的にとろみのある化粧水は、浸透しにくいと言われていますが、
肌につけるとスッと入ってスッキリするものもあります。
これはとろみで贅たく感を感じさせる一方で、
肌にのせた途端スッキリさせることで“肌に入った”感を出し、
“コクがあるけれど浸透が早い”と感じさせる、メーカー側の狙いもあるそうです。

(これについては、そうそう、と納得してしまいました。
 まさしく、今、使っているエターナルフローはこの感触なのです)
  
  〇エターナルフロー ローション エンリッチド 
    →https://www.cosme.net/product/product_id/2930974/review/502373996

    始めて使った時に、このとろみが効くと感じさせられています。
    でも、この質感で、効果を感じさせているのかも?
    と疑いながらも、浸透していることを実感していました。
    


■叩きこむという動作や回数は、なにを意味しているのか?

販売員がすすめるパッティングの回数というのは、
その回数、パッティンをすれば、ほとんど必要な成分が入るという目安だそうです。

つまり「叩きこむ」という動作は、
パッティングすることで肌の内部に入っていき、血液が循環し、
そして、叩くという振動は、肌が引き締まるという効果もあります。

また、「叩くという動作は」「“肌に何かをした”」という「充実感」も得られる上に、
「血流促進効果」も実際に認められているそうです。
叩くという行為は、物理的な効果でしかありませんが、
化粧品が持っている効果と、相乗的に働き、
心理的(?)にも効果が得られるということのようです。


■まとめ
化粧水と使い方は、「“絵具と筆”」の関係と言われていました。

水彩画は、筆で染み込ませながら描きます。
油絵は、パテを使って盛り上げるように描きます。

化粧水も絵の具と同じで、
油絵の具もあれば、水彩絵の具もあるように、
その商品の構造や性質が違うので、
使い方が異なるということなのでした。

コットン付の化粧水を、ハンドプレスをしたら、
水彩絵の具を、パテで盛り上げるようにつけようとしているのと、
同じことになっているのかもしれません。


ただし、顔には凸凹があるため、
化粧水を手のひらだけでのばしていくことが難しいそうです。
そのため、ハンドプレスでつける化粧水が少ないようです。

まんべんなく均一に近い状態につけるには、
コットンで付ける方が効率がよく(?)、
多くのメーカーがコットン使いを薦めているとのことでした。


なんとなく、コットン派が多いと感じていたのは、
化粧水自体が、「コットン使用」のものが多いからということもあったようです。


ということで、長年の疑問だった、
ハンドプレスと、コットンづけの化粧水の仕組みがやっとわかりました。


やはり、化粧水の組成やしくみが違うので、
それにあった付け方をしないと、
効果が得られないということなのでした。


私は、個人的には、ハンドプレスが好みです。
たまたま使っていた化粧水がそうだったからという理由ですが、
手で肌の調子を確認するということが、
コスメのことが何もわからず、
何をつけても同じに感じてしまうというところからスタートして、
次第に自分の肌を知ることにつながりました。
そして、化粧品の違いも次第に感じられるようになってきたという実感を持っています。


化粧水の選び方はいろいろあると思います。

○「つけ方」から化粧水を選ぶ方法。
 「コットン付」が好きだから、コットン付の化粧水を選ぶ。

○「化粧水」から選ぶ方法。
  この「化粧水」が好きだから、
  付け方は、推奨されるハンドに、あるいはコットンに・・・

自分はどちらの付け方が好きなのか。
あるいは、この化粧水がお気に入りだったら、
メーカーさんは、どんな付け方を推奨しているのか、
もう一度、確認してみてはいかがでしょうか?


作り手はいろいろな思いを込めて、研究を重ねて作っているのだと思います。
その思いを受け止めるためには、化粧水が発している、
「こう使ってほしい」という声に、
耳を傾けてみることも大切ではないかと思うのでした。


現在使用中の化粧水、メーカーの付け方の推奨は、
ハンドプレスですか、コットン使用ですか?


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【コメント】
● キトキトさん100がコメント'12/12/21 21:34
>紅色鶴さま 一つ解決するとまた次の問題が・・・ 今は、ハンド、コットン、どちらでもよいと言っている化粧水は、どういう仕組みになっているのか知りたいです(笑)メーカーの使い方は絶対的ではあるけれど、時にはそれをアレンジすると「自分にとって」最大の効果を得られるのだと思います。しかしここの部分は万人に通用する方法ではないというところを、美容情報を見た時に、見極めて、自分に合っているかどうかを考えないといけないんですよね。.
 
● 紅色鶴さん50がコメント'12/12/20 11:22
化粧品の講義を受けてる様でした(☆。☆)とっても勉強になりました~有難うございます!現在使用している化粧水、説明書には”手の平に...”とありました。夜用のオーガニックはコットンorハンドでもいいらしいですが、今ハンドプレスです。ちゃんと確認してみます!やはり一番いい使い方をしたいですもんね^^.
  
● キトキトさん100がコメント'12/11/7 20:19
>brothelcreepersさま チエコ見ていただきありがとうございます。ちゃんと説明書どおり使ってるつもりでも違うことあります。特にマッサージ法などは、立体の顔を平面で表しているので、押さえどころが違っていたりします。この記事でリンクした先のコットン情報のパッティング効果なども、また新たな疑問が出てきていています。パッティングでキメが荒れるのはどう考えればいかとか。ハンドをコットンでつけるとどうなのかとか。少しずつ情報を探っているところです。また何かわかったら、追加します。.

 
● brothelcreepersさん5がコメント'12/11/7 18:47
「商品の声を聞く」というキトキトさんのチエコのレスが気になってきました。商品の裏の説明は結構読む方ですが、自己流でやって、いい悪いとしていたかもと思いました。コットンの残りは不要な水分、、、いいこと聞きました!!.
  
● キトキトさん100がコメント'12/10/23 1:05
>RUKIAさま 男性の場合は、どうなのかなぁ・・・と思っていました。コットンを使う方は、あまりいらっしゃらないかと(笑) コットンを使う効果については、また別の見解もあったりもするようで、このテーマは、また続きがまたあるかもしれません(笑) この記事にのネタ元になったサイトの周辺をさぐると、なかなか面白い内容が転がっていました。開発者のお話というのは、自社の商品についてを、化粧品全体のように語る方が多いのですが、この方は中立的だと思いました。 .

 
 
● キトキトさん100がコメント'12/10/23 0:51
>ちい0203さま 保湿だけでなくスキンケアは、一点だけでみるのではなく、多面的に総合的にみてアプローチしていくことが大事ということですよね。その意味で、ちい0203さんが提供されている記事は、とても参考になっています。保水力を高める肌になっていないといけない。そのための乳液だったことも・・・

実は、ハンドだ、コットンだなんて言っているよりも、恋をしているのが一番! と思っていたりもします(笑)(これは、知人で実証済み・・)多角的にとらえて、いろんなアプローチ方法があっていいのかなと思っています。ハンド、コットンはそのうちのアプローチの一つかな? .
.
 
● キトキトさん100がコメント'12/10/23 0:43
>アテモヤさま プチ論争・・・ 確かに自分が気に入った方法を人に勧めたくなってしまう面はありますね。よく雑誌などで、コットンの方が吸収がよいというデータがのっていたりするみたいですが、それは、その化粧水のデータなんですよね。効果のない使い方をしてしまったら、それこそもったいないことになりますね。.
 
● キトキトさん100がコメント'12/10/23 0:36
>john-yさま もし私がコットン使いをしていたとしたら、やはり、コットンに残った分は、首、デコルテ、手に使います。ここは、残り物にも福があるという「念」を入れて、効果があるとおまじないをかけて・・(笑) 理屈を理解しながら、あとは「気」も併用してさらなる効果に期待!しかしあの残りはもったいないわけじゃないと思えるようになっただけでも、気持ちの上で、プラスの効果があるような気がします。.
 
● RUKIAさん50がコメント'12/10/22 21:34
凄く良い記事だと思います!目からウロコが落ちました…僕はコットンとハンドを併用するタイプですが、ふき取りやパッティングについて気にしたことはあっても、手とコットンの使い分けについてはそれほど気にしていませんでした。良い勉強になりました。ありがとうございました!!.
 
● ちい0203さん10がコメント'12/10/22 19:18
読ませて頂きました♪メーカー様の指示に従うという最終判断は正しいと思います^^反論になってしまうかもしれませんが、化粧水の有効成分はごく僅かだそうです(一部を除き)。その為、化粧水重視よりもその後のケアに重点をおく方が”保湿”にだけ視点を置く場合、重要になってくるようです。中々難しいですね^^;.
 
● アテモヤさん5がコメント'12/10/22 11:56
いろいろお調べになったんですね。とても為になりました、有難う御座います。コット派vsハンドプレス派でプチ論争をして我流を押し通している場合じゃないですね。手持ちの化粧水などの使用方法を見直して、推奨している方法で効果的に使いたいと思います。.
 
● john-yさん50がコメント'12/10/22 11:49
私もコットンに残った化粧水に罪悪感を感じておりました。でもこれは「残っていいもの」なのですね。納得。これからはちゃんとした量を使いたいと思います。(でもきっとコットンに残った分で手に使うとは思います・・・。).


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