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情報:元記事探し  引用は切り取られた一部 全体を眺めてみると

情報:元記事探し  引用は切り取られた一部 全体を眺めてみると

最近、自分が情報を見る時に、無意識にしていたことに気づきました。

  えっ、そうだったの?
  へ~、そんな方法があるんだ・・・

というような新しい情報を見た時に、
その方法って、紹介しているご本人が考えた方法なのかしら?
誰かに聞いた方法なのかな?
なにか参考にした雑誌やサイトがあるのかしら?
って、考えているのでした。

調べてみると、意外にすぐに、その情報元にたどりつきます。
ここからの情報だったのね。
でも、ちょっとこのサイト怪しそうだけど・・・
そのあとの判断は自分でします。


■プロのライターの記事が怪しい
最近、プロのライターさんが書かれた記事で、
それは、まずいんじゃない? と思うような内容に遭遇しました。

  そんな使い方があるんだ・・・
  でも、メーカーが、そんなこと言ってるの聞いたことないけど・・・

と思って調べてみたら、その元ネタと思われるサイトが一発で見つかりました。
え~、このサイトの情報を、プロの記事として掲載しちゃうわけ?
ちょっと驚いてしまったことがあります。

このサイトって、一個人の素人さんが運営してるんですよ。
その背景も????だし。
そんなものとりあげちゃまずいでしょ・・・って。

メーカーに確認したら、やっぱり、
その使い方、やめてください・・って言ってました。

もしかすると、これは氷山の一角にすぎないのかもしれません。
インターネットから情報を集めて、
提供元の確かさを確認せずに、
(というか、見ればすぐわかるのに、その判断ができていない)
記事として流れているものもあるのかもしれません。

なんてことを思いながら、
私は、こうして、元情報にあたる
という習慣が、あまり意識することなく、
身についていたんだなと思いました。



■ニュースソースの確認
そして、それは、美容情報のようなハウツー記事だけではなく、
ニュースソースの記事なども、そういうふうに見ていたことにも気づきました。

先日もご紹介した 桃桜子さんの記事

 ○「つながる」ことは本当に幸せか?~ソーシャルデトックスのススメ~追記
   →https://beautist.cosme.net/article/419903

こちらを拝見した時に、
最初に興味を持ったのは、
どこのニュースでとりあげられたんだろう。
そして、引用という形で紹介されたので、
大元の記事が気になりました。

どんな記事で、記事全体の趣旨はどういう内容だったんだろう。
このニュースは、どういうジャンルとして取り上げられたのだろう


■引用記事の罠
引用は、切り取られた一部なので、
全体像が見えなくなります。

私も、よく引用したり、要約したりして、
記事紹介をすることがありますが、
ここには、必ず私の主観が入り込みます。

そのまま引用したとしても、
それをどう切り取って、どう紹介するかによって、
自分の主張に合わせることができてしまいます。

そのため、参考にしたサイトは、
できる限り記載するようにしていました。

もし、興味を持たれた方がいらしたら、
元記事も見ていただき、公平に判断してください。
私の、考えに誘導されないように・・・
という意味もあって。

**********************************
以下は、主題の「元記事を確認する」という実例で、
ニュースでも、元をたどると、
切り取られた一部にすぎないということがわかったという
例が延々、続くので参考まで・・・


■切り取られた記事を見た感想
この全体はどんな内容だったのかを、探ってみました。


引用部分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その「いいね!」、本当に「いいね!」ですか?
  ――ある日の通勤電車にて――
  
朝の通勤電車の中では、ずっとiPhoneと対面している。

    中略

 ということは……。自分の投稿につく「いいね!」にも、同じような「いいね!」――本当は「いいね!」じゃない「いいね!」――が含まれているのかもしれない。そう思うと、何だかもやもやしてきたし、ちょっとした虚しさが込み上げてきた――。



(疑問:虚しさがこみ上げてきたのだれですか?
    そして、下記の、調査内容へいきなり転換されちゃいました)


 ↓
 gooリサーチが2011年11月に調査した「ソーシャル疲れ」「つながり疲れ」の原因に関するランキングがある。それによると、トップは「毎日Twitterにベッタリ張り付きでみている」だった。以下、3位が「毎日フォロワー数をチェックしている」、4位が「いいね!をつけてほしくて投稿ばかりしている」などが挙げられている。

 また、メール、Twitter、Facebookをすべて利用している人の42%が「孤独を感じる」と答えている。コミュニケーションを豊かにするはずの手段が、逆に疲れや孤独を生み出しているのだとすれば、何とも皮肉な現象だ。

 この調査が実態を示しているとすれば、先のもやもやも、虚しさが込み上げてくることも、おかしな話ではない。実際、コミュニケーションを楽しんでいるはずが、いつのまにか疲れと孤独を深めているという人は少なくない。



(疑問:著者が、イイネに対して、虚しいと感じていたこと。
    その裏付けデータを見て、納得しましたっていうこと?)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この切り取られた部分だけでは、イマイチ、よくわかりませんでした。

電車でiPhoneと対面し、イイネをして、されて、
でも、ホントのイイネじゃないと感じている。

   それはだれ?  
   筆者自身の話?
   筆者が客観的に見て感じている利用者のイメージ?
   インタービューをして聞き取りをした結果?

この話のあと、いきなりgooリサーチの話に転換。

次の流れで、
>もやもやがこみ上げるのはおかしな話ではない。

   自分が感じてきたことに当てはめて、感じたこと?
   それとも客観的にみた状況が、それにあてはまるってこと?

>いつのまにか疲れと孤独を深めているという人は少なくない。

   この言葉で、なんとなく、客観情報のようにも思えてきたのですが・・・・


この文章の前に、何か書かれているのか、
それとも、このあとに、文章が続くのか・・・

全体像が、気になったのでした。  



■何を知ろうとしているの? 
ところで、私は、なんで、こんなことが、気にかかっているのでしょう?
それがわかったからって、なんだっていうのでしょうか?

途中、自分でもわからなくなってしまいました。


個人的に、イイネは「ご挨拶」「読みました」のメッセージ。
そういう面も大きいと思うので、「いいか」「わるいか」だけではない。
多くの人が、そう思って使ってるものじゃないのかなぁ・・・

そのため、イイネがほんとうかどうか。
そんなことを思っているのか、誰なのか、気にかかったのでした。
個人なのか、ネット全体がそう思っているのか、
単に書き手が、思っているだけなのか・・・

もし、ネット社会が、そのように感じているのだとしたら、
私の認識が違うということになります。



■元記事をたどると
そんなこんなで、この記事の元をたどると、

ダイヤモンド社の書籍 仕事のスキルのコーナーでした。
○なぜ「つながる」ほどに「疲れ」を感じるのか?
  →http://diamond.jp/articles/-/20420

そのあとに続いていた話題は、
  facebookという仕組みの中で、自分がさらされるということ。
  それは人間関係までが見える化してしまうこと。
  その防衛策は厚さを変えた膜を作ること(露出度によって厚く、薄く)

このような一連の話の中の、
とっかかりの記事にすぎなかったのでした。


■誰が、どのように、どんな目的で
そして、私が最初に気になっていたことは、
最初に解説がされていました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
つながることは本当に幸せか
――「つながり疲れ」を感じていませんか?

本連載では、【twitter、facebookやmixiなどのソーシャルメディアの特性をよく知る著者】が、【自身の体験と寄せられる相談などから得た実例をもとに】、多くの人々が潜在的に抱えている「ソーシャルメディア以降の人間関係や人とのつながりのあり方」に対するモヤモヤ感を言葉化して解消していく。それと同時に、これから先の動向を探り、それに即した人間関係の築き方、ソーシャルメディアを用いた「ほんの少しラクなつながり方」までを提示する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ○誰が書いたのか
  →twitter、facebookやmixiなどのソーシャルメディアの特性をよく知る著者

 ○どのような立場で
  →自身の体験と寄せられる相談などから得た実例をもとに

 ○趣旨は
  →これから先の動向を探り、それに即した人間関係の築き方、
   ソーシャルメディアを用いた「ほんの少しラクなつながり方」までを提示

最終的には、今、多くの人が抱える、モヤモヤ感を明らかにし、
今後の動向、さらには、ラクなつながり方を提示するという
目的を持った記事だったのでした。


■全体は、果てしなく大きかった!
以下、全体像です
  ○バックナンバー一覧
    →http://diamond.jp/category/s-sns_tsukare

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■【最終回】 Pinterestに見る、「モノを介したつながりの場」へ向かう人々
――シンプルでゆるやかなつながりを求めて    [2012年07月20日]

楽天が出資したことでも話題を集め、現在爆発的に利用者が増えているオンライン版ピンボード「Pinterest」。その人気の秘密は、「気まぐれな投稿」と「視線が自分に向かない」つながり方、という2つのキーワードに!? 疲れを癒し、ゆるやかでシンプルなつながりを実践するための処方箋とは?


■【第4回】 「LINE」の急伸から見えてくる、
これからの「つながり」のカタチ
――みんなとのつながりから、最小単位のつながりへ   [2012年07月13日]

Twitterでつぶやくとき、またはFacebookで投稿するとき、誰かの「目線」が気になって、つぶやくのをやめたことはないだろうか? そんな人に、ぜひこう聞いてみたい。「すべての人にすべてをさらす必要はあるのか?」――答えは、いま絶好調のコミュニケーションアプリ「LINE」急伸の秘密の中にある。「つながり疲れ」への対処法とは?


■【第3回】 メディア化した自分と「つぶやき疲れ」
――情報発信できる喜びと苦悩の板挟みに惑う人々    [2012年07月06日]

ソーシャルメディアが、誰でも情報発信できる時代をもたらした。そのように言われてすでに久しい。だが、果たしてそれは「いいこと」ばかりなのだろうか。後ろ指を刺される恐怖、無反応がもたらす徒労感……。連載第3回は、希望と、その陰にある「発信疲れ」「つぶやき疲れ」の正体を追っていく。


■【第2回】 Facebookで「仮面」をかぶる就活生
――ソーシャルメディア・アイデンティティの光と影  [2012年06月29日]

「僕はFacebook用の仮面をかぶってます」――Facebook上で「好意」を集められるような仮面」をかぶってしまった就活生のエピソードから読み解く、「ソーシャルメディア・アイデンティティ」という現象とその問題点とは。「つながり疲れ」の本質と処方箋に迫る


■【第1回】 つながることは本当に幸せか
――「つながり疲れ」を感じていませんか?    [2012年06月22日]

日本でもコミュニケーションの場として定着してきたかに見えるソーシャルメディア。だが一方で、急速に普及したがゆえの「ひずみ」からか、疲労やモヤモヤも感じている人も増えているという。黎明期からソーシャルメディアビジネスに携わっている小川和也氏が、「つながり疲れ」の存在を提起する。
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■切り取られた部分を見るということ
上記を見て、納得しました。

当初、何に違和感を感じていたのかも。

  イイネがほんとかどうかなんて、
  そんなこと、少し、関わっている人ならわかりそうなもの。

  そんなことを気にしているのが、もしこれを書いた著者であるとしたら、
  著者の視点って薄っぺらそうな気がする・・・

  誰が書かれたものかわからなかったので、
  これが、ニュースで新聞記者が書いたのだとしたら、
  日常的にfacebookなどは、忙しくてして利用はしていない人かもしれない。
  実情はよくわからず、イメージで書いちゃったのかしら?  とか。
  あるいは、業界のプロが書いたのだとしたら、
  そういう捉え方しかできない人が、最近のコミュニティーについて
  何を伝えようとしているんだろう・・・って。


切り取られた部分だけを見るということは、
こんなことを考えさせてしまうのでした。



■元記事を示す理由
記事を引用するときは、
自分が伝えたいことの参考情報として掲載するようにしています。

しかし、人の受け取り方は、引用された方が意図した方向とは、
違う部分に興味を持ってしまうことがあるものだと、
今回のことで思いました。


私自身は、自分で自覚していますが、
記事を書く時は、自分の考えに基づく、
強いバイアスがかかっています。

そのため、引用や参照も、
注意していても無意識に、その考えに誘導してしまっている可能性があると思っています。
それを避けるためにも、情報元がある場合は、それを提示するように心がけてきました。

もし関心を持たれることがあれば、ご覧くださいと言う意味で。
そして、ご自身の判断をしていたけたらと思っています。


■最後に
この一連の記事、
とても興味深い内容でした。

イイネが、ほんとうかどうかなんて
そんなことは、些細な導入のネタにすぎませんでした(笑)

興味をもたれましたら、ご一読されますことをおすすめします。


また、この記事は、半年ぐらい前の古い記事なのに、
なぜ、今頃、これがニュースとしてとりあげられたのか、
そこのところがわかりませんでした。

もし、わかったら教えてください(笑)

ーーーーーーーーーーー
【コメント】
● キトキトさん100がコメント'13/2/4 23:21
>鞠絵さん 画像の使用については、ここで語ることが妥当かどうかは疑問なのですが、美ログを見ていて、引用や写真使用、歌詞のコピーなど、著作権に関する意識が甘いなと思ったのも事実です。そのあたりのことについては、徹底的にレクチャーを受けたことがあります。

今は、個人がサイトを運営できるようになり、そのあたりは時代の流れを感じています。自分のことは棚に揚げますが、写真の引用は基本的にアウト。掲載許可とる。自分で撮影したものも肖像権を配慮。引用記事は出典を明確に記すること。本の表紙にも著作権はある。引用のボリュームもきめられ、歌詞は2小説までとこと細かいをことを言われた時代を過ごしました。(笑)

そして引用の問題は筋を通すとNGになることが多い。そんなところだったのですが、今は、どうなっているのか、わかりません。一方、問題視されなければ、問題にならないという面もあるのでした。
. 
.● 鞠絵さん100がコメント'13/2/4 20:58
キトキト様 いつも役に立つ記事、ありがとうございます。画像の使用について調べて、自分のブログを見直すきっかけとなりました。まだまだ不勉強ですが、これからも折に触れ調べて、気をつけて行きたいと思います。
. 
. 
.● キトキトさん100がコメント'13/2/4 0:45
>Mint☆さん この記事が何か考えるキッカケになったのであれば、とてもうれしいです。あとでお邪魔します。節分の日は、スパ銭で恵方巻きを食べてました。洗い場でシャンプの水の流し方を見て、結構、仰向け流し(=紀香浴び)している人が意外にも多くてビックり、これ、美ログに報告しよう!って・・・ネット切断しているのに、切断しきれいないことに苦笑してました(笑)
. 
.● Mint☆さん25がコメント'13/2/3 21:12
とても参考になりました♪ ネットについて改めて考える良いキッカケになりました。私の今日アップした記事に、キトキトさんのこの記事を含む2つの記事を貼らせていただきました。記事にすることで、何だか考えがまとまって、スッキリしました。ありがとうございました! 節分の豆まきをされましたか?福は~内です!!.
. 
. 
.● キトキトさん100がコメント'13/2/3 13:42
>korokorochanさん ここもSNSになるのかしら?確かに中毒になる傾向ってある気がします。現実逃避。何かに追われると、今、書かなくてもいいのに書きたくなるとか(笑)試験前の机周り整理みたいな。引用は、やはり見る方も明らかにしていただけるとわかりやすいです。あと著作権の問題もありますよね

悩むの写真の引用です。一応出典を示しますが、この写真、いいのかな・・って。ホントはいけないのだと思うのですが、化粧品でいえば、@コスメや、メーカーの写真は、マイルールでOKにしちゃってます。Wikiの写真は微妙。個人ブログの写真はNG。リンクで・・・・ マイルールが通用する世界ではないと理解はしていますが・・.
 
.● korokorochanさん50がコメント'13/2/3 9:46
SNSも使い方次第ですね。上手に利用すれば問題ないのですが、依存してしまうと精神的に追い詰めれられる場合もあるのではと思っています。線引きも大事なんじゃないかな。引用する場合は私も必ず情報源をきちんと明記しています。後で訂正が入った場合もわかりやすいですし、情報も整理しやすいので。.
. 
. 
.● キトキトさん100がコメント'13/2/3 0:36
>RUKIA上司の元で働ける後輩社員は、幸せですね。なぜそうするのかという根本的なことを若いうちから指導されて育つということは、何をするにしても、その後の仕事で、本質を外さずに取り組めると思います。よく母親が、何が悪いかを説明せず、「おばさんに怒られるから、ダメでしょ」というのと同じですね

よくインターネット情報も一次情報をあたれと言われますが、伝言ゲームと同じで、引用されるごとに、趣旨が変わってしまったり。大元の理屈が曲げられてしまうことって往々にしてあると思います。言いたかったことをわかりやすく代弁していただきありがとうございます。
. 
● RUKIAさん50がコメント'13/2/2 20:36
今回の記事、後輩社員の指導で言っていることに似ています。「上司がそう言ったから」と言う後輩に、「上司が言っているから正しいのではなく、上司が意見を言うのに基づいている法律・法令が正しいのだ」と指導します。重要なのは、情報の発信源ではなく、発信源が情報の根拠とした理屈や結果なのだと思います。


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