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美容理論:化粧品メーカーの美容理論は肌が記憶している?!

美容理論:化粧品メーカーの美容理論は肌が記憶している?!

お肌のケア、美容理論というのは、共通の基本的な考え方があって、
それに乗取って、各メーカーさんがいろいろな商品を
出しているものとばかり思っていました。

ところが、「化粧品メーカーによって」それぞれの「美容理論」があり、
それに基づいた化粧品構成になっていると知った時は、
ちょっと、衝撃というか、カルチャーショックみたいなものがありました。

美容情報に疎かったこともあり、
そんなことも、知らなかったのでした。
それを知るきっかけとなったのが、
SK2の化粧水を利用したことでした。

2本の化粧水を使ってお手入れ。
化粧水を2本使うということに、どうしても、
受け入れがたいものがありました。
当初、戸惑いながら、心の奥では、
「化粧水」というアイテムを増やして、
より、化粧品を使わせるための戦略じゃないか
なんてことを考えながら・・・(笑)

化粧水の2本使いといえば、
かつて、収斂化粧水というのがあって、
最初に、パッティングをして肌を引き締めてから、
化粧水を付けるというステップを踏んだことがありましたが、
こちらの化粧水は、拭き取り化粧水と言われるもの。
角質をふきとるというものらしいのですが、
その概念のようなものが、しばらくわかりませんでした。

それについては、↓で紹介しておりますが・・・

 ○ピーリング:SK2 拭き取り化粧水の謎  これってピーリング?
    →https://beautist.cosme.net/article/259575

そして、ターンオーバーという考え、角質を除去するという肌理論。
そんな概念にはじめて触れたのでした。

↓にスキンケアを肌が記憶しているのではないかということを、書きましたが、

  ○スキンケア:肌が記憶しているスキンケア 
     →https://beautist.cosme.net/article/289460

その前に、お肌は、自分が使っているメーカーの「美容理論」に基づいて、
作られているのではということも、感じました。
特に私の場合は、長年、1社の化粧品しか使ってきてないので、
そこのメーカーが考えるお肌になっている・・・・(笑)


そんなことを思い始めた時に、下記の記事を拝見しました。


■乳液先行化粧品の効果
「齋藤薫」のキレイここだけの話で
  ○再発見(2) やっぱり“乳液が先”はしみじみと有難い
    →https://beautist.cosme.net/article/237513

噂には耳にしていた乳液先行型の化粧品。
始めて聞いた時には、そんな化粧品もあるんだ・・・
乳液先行で、化粧水がちゃんと入っていくのかしら?
でも、この会社は独自の技術でそれを達成しているんだろうな…
と思いながらも、でも、それってなんか変(笑)。
独自性を出すための特徴としての差別化。
「他とは違うのよ・・・」って戦略のうち?(笑) 
なんて思っていました。

自分の頭の中、自分の肌は、
まず最初に「化粧水」という考えで、凝り固まってしまっているのです。
そこに、どう乳液先行の意味づけをしたところで、
私自身は、どうしても納得できそうもないと、最初から拒絶状態に陥っていました。
そんなわけで、どういう化粧品なのか興味がわくこともなかったのです。

そして記事の中では、
20年来、乳液先行を続けていたのだけれど、しばらく休んでいた。
ひさしぶりにアルビオン方式で“洗顔後の乳液”を復活させた。
なんで今まで休んでいたんだろうと、くやしく思うくらいに、
久しぶりの乳液は洗顔前の肌にこっくり深くしみ渡り、肌がパーンと明るくなった。

とありました。


■お肌の記憶  美容理論とスキンケア
このお話を伺って、やはり、その人、その人の
肌の記憶っていうのがあるんだって思いました。

齋藤薫さんにとって、乳液先行型の化粧品は、
昔の記憶も呼び戻して、お肌がとっても喜んでいる状態になったのだと思います。
でも、私のお肌はきっと喜びはしないだろうな…
ということは、容易に想像されました。

若い頃に、乳液先行という化粧品に出会い、
その理論に共感し、しばらく使い続ける。
そのベースがあって、お肌のメカニズムは、
そのように作られていくのだと思います。

その後、他の化粧品を使ったとしても、
お肌は順応して受け入れていくけれども、
しばらく期間を置いて、昔と同じ理論のお手入れをすると、
水を得た魚のように、お肌が潤ってくるのだと思いました。

>乳液ってやっぱりエライ。乳液じゃなきゃできないことって、じつはとても多いこと、あら>ためて思い知った。乳液が先のシステムの有難みも久しぶりに思い出した。長く愛されてき>たお手入れには、他が真似できない何かがあることも。

上記のように感想を述べられていました。
なんだか、乳液先行の化粧品って、すごそう!
って思ってしまいます。

私も、サンプルあたりで、ちょっと使ってみようかな・・・と、
心がちょっとばかり動かされそうになりました。

しかし、齋藤薫さんがここまで乳液先行の効果の実感が得られたのは、
20年来、使ってきたベースがあるからではないかと思ったのです。


■違う理論でベースが作られていたら・・
化粧水先が、当たり前を、長きに渡り使っていたので、
「乳液先行で大丈夫?」とちょっと疑いの視線さえ持っていた私には、
きっと、ここまでの効果は得られないだろうな…
まず、お肌そのものが、この理論に合うように整っていないだろうし。

ただ、この理論を今、ちゃんと理解して、納得して、
「だったら使ってみよう!」という気持ちに心の奥底からなれたとしたら、
きっと、効果も違ってくるのだろうと思います。

その意味でも、記事内に、
乳液先行って、こういうしくみだったんだ・・・
へーーー なるほどーーー って
基礎知識も、ご紹介していただけたら、
それが興味への入口になったかもしれないと思うのでした。
(以前、アスタリフトのコンシーラーを紹介された時のように)

まあ、自分で調べればいいことなのですが、
今は、気持ちが動くところまでいかなかったので、
さらっと見ただけで終わりました。

---------------------------
【追記】
HPを見てみました。
○アルビオンの乳液とは?
  →http://www.albion.co.jp/this_is_albion/milk/milk_detail.html

乳液の目的は「膜をつくる」ではなく「うるおし、やわらげる」。
やさしいうるおいを届け、肌をやわらかくほぐし、理想のバランスに整えます。

ということです。
図解がされていますが、これでは、しくみがよくわかりませんでした。

うるおして、やわらげている成分については触れられていません。
それがどのように働いているかが、よくわかりません。

こちらの乳液は、いわゆる一般的な乳液とは、成分的にも全く違うものと考えられます。
表向き、乳液というネーミングですが、実際の機能としては
「乳液様・化粧水」ってことじゃないのかしら?
と思いました。

従来の化粧水のような働きで、テクスチャーを乳液様にして、
「乳液先行」という特徴にしているような・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっと、みつかりました。
乳液先行の基本的な考え方が書かれているページです。

○乳液誕生ヒストリー
  →http://www.albion.co.jp/this_is_albion/milk/milk_history.html

「高級品に相応しい、世界のどこにもない独自のシステムをつくって欲しい」
という大号令の元、画期的な美容システムの開発の検討が
行われたということからスタートたようです。

「どこにもない」「独自システム」
が、アルビオンに課せられた使命だったのでした。

その独自性の発見は、夕食のあと片付けがきっかけだったそうです。
「油は油で落とす」というフライパンの油落としの方法から、
「油は油で落とす。クレンジングの油も油で落とせばいい」
ということに気づきました。

従来のクレンジングクリームで汚れを落とし、
そのクリームの“べたつき”を化粧水で拭き取り、
その後に化粧水で整え、乳液を使い、クリームを塗布するという一連のお手入れ。

このシステムでは、どうしてもクレンジングの油が肌に残ってスッキリしない。

その解決法が、「油は油で落とす」
つまり“乳液が先”というアルビオン独自の美容システムへとたどりついたのでした。
クレンジングの油を乳液で落とすことで、肌をサッパリと清浄な状態に戻し、
すっきりとした素肌に化粧水で潤いを与える。

ということでした。

そして、次のようにも言われています。
試行錯誤するなかで生まれたアルビオンの「洗顔後の乳液」というシステムは、
理屈からつくった美容システムではなく、
実際に肌で試し、肌を使って考えたうえにたどりついた、
“肌で生まれた美容システム”だそうです。

「肌実感を最優先に、美容理論に裏付けられた
 アルビオン独自の4ステップのスキンケアシステム」

と表現されていましたが、私の理解は、

「『肌実感を最優先するという美容理論』に裏付けられた
 アルビンオン独自の4ステップのスキンケアシステム」

アルビオンの美容理論は、
理屈でとらえるのではなく、
肌実感を第一優先にしたというところからスタートしている。
(その後、理論も同時にくっついてきた)

そんなふうに感じました。
--------------------------------------

この考え方を、もう少しわかりやすく目につきやすい場所で紹介しないと、
化粧水先行が習慣になっているものにとっては、
なかなか理解しにくいと思われました。

クレンジングの油が肌に残る。
このクレンジングは、おそらくオイルクレンジングの場合を
言っているような気がしました。
今、使っているクレンジングに、ベタつき感を感じていなければ、
乳液先行にする意味があまりないような気がします。
(ベタつきをとるだけでなく、肌をやわらかくする効果も、
 あるらしいですが・・・)

そして、思ったのは、
このような、これまでのシステムと全く違う化粧品を、
単なる興味の段階で、ちょっと使ってみようかな・・・というトライが、
何か墓穴を掘って、よくないサイクルの入口になりそうな予感もあります(笑)
何気ない、切り替えが、負のサイクルにはまってしまうような・・・

お肌は、思ったよりもデリケートで敏感なのだと思います。



他にも面白い考え方の化粧水が
akachanto さんから紹介されていました。

■吸収しない化粧水
(oё)/ バランシングトナー 23 【化粧水】の効果 ☆彡
https://beautist.cosme.net/article/287794

上記より拝借
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
商品説明
浸み込まない健やかさを、あなたに。

肌表面の角質層には、水分や異物が体内に入らないようにガードするバリア機能
が備わっています。ですから健やかな肌に、化粧水は【本来浸み込みません。】

ユーバイユー バランシングトナーは、肌表面だけでなく角質層内部から健やかに。

天然温泉にも含まれるミネラル成分やスーパーヒアルロン酸(アセチル
ヒアルロン酸Na)をバランスよく配合し、保湿力のある肌へと導きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


角質ケア、ターンオーバーという美容理論とはまた違う、
角質層は本来バリア機能を持っているので、
健やかな肌に化粧水は染み込まない。
染み込まない健やかさを、実感しようというコンセプトの化粧品です。

ちょっと面白い切り口の商品です。

角質が生まれ変わるターンオーバーを手伝う化粧品がある一方で、
こちらは、おそらく、角質を少し放置(?)してバリア機能を
働かせることで、肌を守ろうという考え方でしょうか?

化粧品の差別化、特徴づけとして面白いと感じさせられました。


ただ、自分が使ってみようと思うかどうかとなると話は別で、
私の肌は、
「ああ、化粧水がよくお肌に吸い込んでいていい感じ 気持ちいい」
「化粧水が肌に染み渡っていく感覚に、気持ちがいいと感じる肌」に、
なってしまっています。

やはり、これも習慣で培われた、スキンケアの記憶なんだと思います。
「化粧水を吸収しない健やかさ」と言われても、
私の肌は、それを受け取れないだろうな・・・って。

ただ、この肌理論はとても興味を持ったので、
知りたい欲求というのは、出てきました。

HPに書かれているかなと思ったのですが・・・・

【追記】
----------------------
○染み込まないすこやかさとは
  →http://youbyu.net/ec_products/bt/

肌には本来バリア機能が備わっていて、水分が逃げないように、
そして外から水分も含めた異物が入らないようにガードしている。
子どもの肌がピチピチしていて水を弾いたり、
海水浴をしても塩漬けになったりしないのは、このバリア機能のおかげ。

したがって、本来の健康な肌であれば、化粧水も浸み込むことはない。
よく浸み込むのは、肌があれている証拠。
あるいは界面活性剤やアルコールを使って、健康な肌のバリアをわざわざ壊して
浸み込ませている?のかも・・・
「化粧水が浸透する」=「肌の保湿機能が低下している危険信号」

   子供の肌は水をはじく・・・
   言われてみれば確かに・・・と思わされます。

では、この化粧水がどのように働いているかというと、
化粧品の成分は、ミネラル成分とスーパーヒアルロン酸。
開発の源ともなったミネラル成分のなかでも、
メタケイ酸Naとカルシウムが、肌のターンオーバーのサイクルを整え、
しっかりとした角質層をつくってバリア機能を高めることが明らかになる。
温泉に含まれるミネラルの肌に及ぼす効果を調査、研究していく過程で、
わかったそうです。

全国の「美肌の湯」と呼ばれる温泉の成分パターンに則って、
理想的なバランスで配合。

しっかりとした角質層をつくってしみこまない角質に?
角質細胞は、ターンオーバーの過程で角質層の上へ上へと押し上げられていくにつれ、
平たく押しつぶされていく。
これによって、うるおいの源である細胞間脂質を放出し高い保湿力をもった角質層になる。
この作用に、メタケイ酸Naとカルシウムが関与しています。

また、通常肌の表面は弱酸性。
角質層本来のチカラを発揮させるためには、弱酸性を保つことも大切。
こうした角質細胞を押しつぶす手助けをし、しっかりとした角質層をつくるのが、
天然温泉にも含まれるメタケイ酸やカルシウムなどのミネラル成分。
化粧水に、これらのミネラル成分をバランスよく配合して、
しっかりとした角質層を作る手助けをする。
また、肌表面を弱酸性に保つことも、理想的な角質層をつくる環境となる。

また、水分を抱きかかえるのにすぐれたスーパーヒアルロン酸と、
グリセリンが角質層にたっぷり水分を蓄える。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ということで、それぞれの化粧品メーカーには、
それぞれの美容理論があって、特徴を持たせています。

個人的な印象になりますが、しっかりとした理論や考えを持ったメーカーさんは、
これらの理論の基本的なしくみについて、
きちんと紹介されており、開発者や携わる人たちからの、
メッセージが送られてきている気がします。

○あなたにお伝えしたいこと
  →http://youbyu.net/ec_message/

高級化粧品と言われているアルビオンの乳液先行理論よりは、
メーカーは知りませんでしたが、「健やかな肌は化粧水を吸収しない」という
理論の方が、信頼できそう…と「私は」思ってしまいました。


各メーカーがいろいろな肌理論を掲げ、それぞれに商品を開発してきます。
しかし、それがエスカレートすると、一部には、商品の特徴づけや、差別化のための、
無理無理「理論」 こじつけ「理論」に陥ってしまうこともあるような気がしています。

一番大事なのは、自分の肌が欲しているかどうか、ここちよいかどうか。
そこには、「肌の記憶に組み込まれた美容理論やスキンケア法」が
あるような気がします。
お手入れを始めた最初の頃に、どんなケアをしていて、どれくらい続けていたかというのも、
「肌の記憶」をたどる道しるべになるのではないでしょうか?

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【コメント】
●キトキトさん100がコメント'13/1/22 12:27
>Marilaさん ありがとうございます!しかしながら、ここにもマーケの論理があるかも(笑)モノを売りたいといろいろ策を練っているのに、それをあれこれ言っちゃうと、煙たがられそうです(笑).
 
●Marilaさんがコメント'13/1/21 1:40
キトキトさんはやっぱり本を出すべきです( ー`дー´)キリッ.
  
●キトキトさん100がコメント'13/1/21 1:00
>Marilaさん 表面張力は、私もああ、そういうことだったんだって改めて理解しました。化粧品って、昔習った化学があるんですよね。それが興味を持ったきっかけでした。化粧品のおふくろの味理論、なるほどですね。そして、親の化粧習慣も影響していそうです。うちの母はそれほど化粧に力を入れておらず「何もしないのが一番」ってよく言ってました。それを引き継いでました。トラブルが起きた時にはコレ!の解決策を、失敗しながら、経験的に身につけていけるといいのでしょうね。ニキビに美白みたいに(笑)いいよって聞くと飛びつきそうになりますが、自分に何があってるかわかっていると選択ができるようになりますね。私は、角質ケアには躊躇します。そして経験的に必要だと思ったのはリセット。これは香りも同じだというのが最近の悟りです。.
 
●Marilaさんがコメント'13/1/20 22:52
界面活性剤にまつわるお話を化学に詳しいキトキトさんから見解を伺えることの贅沢を味わいつつ読みました。表面張力ってなぜか昔から、どうしても不思議で不思議で惹きつけられるものがあり、まさかこの歳で美容に関心を持ってからここに戻るとは…(笑)確かに、肌が心地よいと感じる理論、メソッド、お手入れ方法は. 当初刷り込まれたモノを大切にする、「おふくろの味」みたいな要素がある気がします。だからこそ色んな種類と方法があるんですよね!そして体が疲れた時に「酸っぱいもの」を求めるように、自然と自分に合うスタイルを確立しているもなのかもしれないな、と思いました。ファッションでもそうですが、流行に振り回されて、何でも取り入れれば良いってモンじゃなく、時折自分に向き合って今の自分を知りどうなりたいのか、を明確にしないとあべこべになってしまいます(笑)味付けの濃いモノばかり食べないでシンプルにすることも時には必要ですね。それが本当の近道なんだと改めて思いました。 



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