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クレドポーボーテ:シナクティフの効果を探る

クレドポーボーテ:シナクティフの効果を探る

サロン会が始まると、まず最初は、
シナクティフの理論についての解説でした。

■シナクティフの理論
リンパによる浄化に着目した世界初のコスメなのだそう。

化粧品では不可能だった「リンパ管への対応」によってのみ得られる
浄化による美しさを進化させたのだそう。

紫外線や加齢によって、リンパ管にダメージを受けます。
リンパ管が壊れると、リンパ液と一緒に老廃物も漏れ出してしまいます。
それを、リンパ管を修復することで防ぐという、
世界で初めての新たな知見による、新発想のコスメだそうです。

また、リンパから老廃物を流して、浄化するという
作用もあるとのこと。

ただ、リンパ管の修復は、「何が」「どのように」働いているのかという、
説明はありませんでした。

そして、リンパから、老廃物を流す機能は、
「何に」よって流れを促しているのかも・・・・

「何が」「どう作用して」効果を発揮しているのかまで、
知りたいと思ってしまうのでした。

新しい知見だそうなので、
ダメージを受けたリンパ管を修復する「○○○」という成分を発見した! とか・・・
リンパを流すための「○○○○」という成分が配合されているとか・・・
そこの部分が、一番重要で、知りたいことです。

また、「浄化」という言葉がピンときませんでした。
これまでリンパの働きで「浄化」という言葉を聞いたことがありませんでした。

リンパの働きは、一般的には「排泄機能」と「免疫機能」と言われています。

   リンパについてわかりやすかった解説
     →http://yushima-s-clinic.com/index.php?%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E3%81%AE%E5%83%8D%E3%81%8D

リンパは、老廃物を回収して排泄させるという機能を持っています。

つまり、リンパの「排泄」という機能を
「浄化」という響きのよい言葉に置き換えた言葉。
これが、いわゆるコスメのマーケティングなのだと思いました。

イメージ先行で、概念を示しているけども、
各論の部分は提示されていないため、科学を感じられなかったのでした。

(「浄化」という言葉、リンパマッサージの世界ではよく使われているようでした。
 でも、「美容」の世界における言葉なのかなという印象です。)


■コラーゲン押しのメーカー
ある時から、悟ったことがあります。
コスメ業界は、マーケティング用語、マーケティングアイテムによって、
成り立っている世界だということです。

最初の入口は「コラーゲン」でした。

いろいろ、調べた結果、
「コラーゲン」を押しているメーカーは、
私の中ではあくまで「美容」的アプローチであって、
「医学」ではないとあまり信用をしていませんでした。

その理由はこちらです。

  〇コラーゲン:コラーゲンって有効? 低分子なら有効?(科学的根拠?)
    →https://beautist.cosme.net/article/248114

  〇コラーゲン:吸収されないはずの低分子コラーゲンが血中に認められる(プラシボ)
    →https://beautist.cosme.net/article/259502


以上のことから、コラーゲンを化粧品に加えたり、
ドリンクを販売しているメーカーに対しては、
距離を置いて見ていました。

最近、資生堂のエリクシールで、
「スキンケアが、医学の進歩のスピードに負けてはいけないと思う」
とCMを打っていますが、資生堂はコラーゲンを医学的に
捉えているということなのかなぁ・・・と思いながら見ていました。

ところが・・・・


■コラーゲン研究は、進んでいた!
コラーゲンに関する私の情報は、2年前で止まっていました。

今回、クレドポーボーテを試させていただいて、
資生堂の研究についての情報を見ていたら、
コラーゲンの研究についても紹介されていました。


◆コラーゲンの新たな知見
  →http://www.shiseidogroup.jp/technology/detail/30.html

  真皮幹細胞に働きかけて、コラーゲンを産生させる技術を開発中とのこと。
   (ただ、何がどう働きかけているかの解説がありませんでしたが・・・)


◆真皮幹細胞について
 そして、今ひとつよくわからなかったコラーゲンを作る元であるらしい
 「真皮幹細胞」についても、 わかりやすく解説がされていました。
   →http://www.shiseidogroup.jp/technology/detail/24.html


ということで、コラーゲン研究は、
これまでの外から加える研究から、コラーゲンを作る大元の細胞を刺激して、
作らせるという研究に変わっていたのでした。


■「高級ブランド」と「新規ブランド」の科学
これまで、海外の高級ブランドのコスメや、老舗ブランドのコスメを見ていて、
なんとなく、科学的な裏付けが乏しく、イメージ戦略的なニオイを、
感じていました。

それは、HPを見ても細部が端折られていて、核心の部分の説明がなく、
なんとなくイメージでごまかしているような印象だったからです。

一方、異業種から参入してきたコスメや新規立ち上げブランドというのは、
科学的なアプローチがされている気がしました。

結局のところ、高級コスメ、老舗メーカーは、
ブランドが確立しているため、イメージで売れてしまうのに対し、
新規参入組は、歴史がない分、科学的な裏付けを全面に出して、
アプローチをしようとする・・・・
そんな印象を持ってしまったのでした。


■高級コスメのSK2でも・・・

たとえば、日本を代表する高級コスメのSK2の最新美白。
こちらの美容理論もよくわからないのです。

 ○ホワイトニング パワースポッツ スペシャリスト
   →https://my.cosme.net/open_entry_review/show/review_id/504097340

シミのあるところには、肌ダメージがあることがわかったので、
肌ダメージにアプローチします。って
それを発見って言ってるようなのですが、
でも、そんなこと、あたり前だと思うのですが・・・(笑)

そのダメージが具体的にどんなダメージで、
そこに「何が」「どうやって」アプローチして修復しているのかまで
説明しないと、いくら最先端の科学技術を駆使してと言われても、
科学には思えないのです。
「複合美容成分」が働くと、ブラックボックスにしいて、
ごまかしている感じを受けてしまうのでした。  

高級コスメの美容理論って、どこもこのような傾向が強いと感じていたので、
クレドポーボーテも、きっとイメージ先行のブランドなのでは? と思っていたのでした。


■クレド・ポーボーテ 研究所
サロン会で説明を受けたあと、もう少し詳しく知りたいと思って
HPにアクセスしてみました。

クレド・ポー・ボーテのブランドストリーがあって、
シナクティフに関する説明があって・・・・
動画や音声を使って提供されていますが、やはりイメージ先行で、
知りたいことは、つかめませんでした。

ところが、クレド・ポー・ボーテ研究所という
ちょっと小さなアイコンが端の方にあって、
そこをクリックすると、資生堂の化粧品研究について、
詳細の案内がされていたのでした。

それらを見ていくと・・・・

様々な情報がラインナップされていました。
イラストあり、動画あり、組織図あり、電子顕微鏡(?)写真あり。
かなり専門的な内容に踏み込んでいました。

さらに、資生堂グループのHPには、
研究・開発・生産のページもあり、ここは、専門家に向けた内容も提供されていました。
  →http://www.shiseidogroup.jp/rd/

研究内容は、多岐にわたっていて、心にもアプローチされています。
  →http://www.shiseidogroup.jp/rd/mind.html


そして、以前からずっと疑問に思っていた、
コラーゲンに関する研究についての詳細が、こちらのサイトでわかりました。


■後発メーカーの研究
以前、後発メーカーのHPを見ていて、
富士フィルムのアスタリフトの情報がかなり詳細で、感心したのですが、
一方で、一般向けに紹介する場合の工夫が必要で、
詳細情報は、奥に押し込めて、知りたい人に向けて、
提供するというスタイルを、もう少し考えた方がいいのに・・・
と思ったことがありました。

  〇【アスタリフト】(富士フイルム)との出会いとイメ-ジ
    →https://beautist.cosme.net/article/278300

■資生堂の情報提供
資生堂の、トップページの情報はイメージ的なものでしたが、
もう少し詳しく知りたい人に向けては、階層を落としていました。
さらに深く知りたい人向けには、サイトを別にして、
研究論文など専門的なものまで、掲載するというのは、
巧みな情報提供で、他社ではみられない方法だと思いました。


ただ、シナクティフのリンパへの働きかけについては、
探して見たのですが、見つけることができませんでした。
もしかしたら、専門サイトのどこかに、
研究の成果があるのかもしれませんが、
具体的なことがわからないため、
下記のように考えてしまいました。


■リンパマッサージの秘密
世界初のリンパにアプローチをしたコスメが、
「何によって」もたらされているかの説明をみつけることができませんでした。

そこで思ったのが、
結局のところ、リンパのマッサージの手技によって、
流して効果を出して、それに便乗しているんじゃないかな・・・・・と(笑)

◆リンパマッサージの効果
○即効性のある効果
エステなどを受けると、すぐに小顔になったり、ひきしまったりします。

接骨院にも、フェイスマッサージの施術があり、
肩こりが解消できて、2次的なこうかとして、小顔効果もあるというので、
受けた時があります。

メインは、肩こりへの施術なのに、その時の顔の引き上げ効果といったら!
エステのように時間をかけることなく、一瞬で、すっきりしてしまったのです。


○小顔・引き上げのツボがある
それで理解しました。
一時的に、即時的にフェイスラインをすっきりさせる
ツボがあるのではないかと・・・・

エステの効果というのは、ブロダクトの効果も多少はあるのかもしれませんが、
結局のところ、ツボ押しやリンパ流しの効果だっのかもしれない・・・・と。
接骨院では、ツボの中のここぞというツボもわかっているので、
そこを刺激することによって、
劇的な効果をもたらしているのでは・・・


友人が、エステのお試しで、すごい小顔効果にびっくりして、
思わず登録してしまったと言っていました。
ところが、次に行った時には、同じような効果がなかったそうです。
お試しで経験したような効果を得るには、
特別料金の高いオプションを受けないといけなかった・・・と言っていました。

このことからも、伝家の宝刀のようなツボがあって、
そこを刺激すれば、一時的な小顔、引き上げを実現できるのだと思いました。

これまでにそんなことを感じてきた経験があったので、
もしかしたら、シナクティフの効果も、
リンパマッサージによるところも大きいのでは?
と思ってしまったのでした。


○アルブランで、目の下の膨らみ解消
シナクティフとは比べ物にならない、花王のアルブランの化粧水でも
目の下の膨らみが解消できた経験があります。

アルブランの化粧水は、目の下のツボの部分を押しながらつけます。
この方法で使っていたら、数週間で、目の下の膨らみが解消してしまいました。

そのときは、この化粧水、すごい! と思いました。
しかし、化粧水でここまでの効果を出せるものだろうか? と思ったのです。
結局のところ、目の下のツボを押すという手技によって、
膨らみが解消していたのではと思いました。
化粧水の効果だとずっと思っていたのですが、
化粧水だけでは、無理だと理解しました。

○シナクティフのリンパマッサージの効果
シナクティフの、リンパマッサージを実践すると、
肩のあたりがポカポカとしてきて、
実際に血流がよくなっていることを実感しました。
ということは、たまった老廃物が流れていると考えられ、
それによって、顔の輪郭もすっきりし、リフトアップ効果が、
出ていると考えられないかと思ってしまいました。

それを、化粧品が持っている効果と思わせているところもあるのでは?
おそらく、化粧品の中にもリンパを流す何か成分があると思うのですが、
それよりも、マッサージによる効果が、主ではないかと思うのでした。


■美容皮膚科の医師のブログより
そして、美容皮膚科の医師がこんなことを書かれていました。

  ○日本美容外科学会に行ってきました
    →http://www.aiko-hifuka-clinic.com/mt/2013/10/post-745.html

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
部分痩身についてですが、ちまたや学会で、わりと即効性をうたっているものがありますが、そういうものは、ただむくみを取って、リンパを流しただけ、というものが多く、一時的に、脂肪脂肪が小さくなっただけで、細胞が壊れていないので、結構、元に戻りますね。
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リンパ流しで一時的にむくみを取る。
それによって、効果が得られたように見えるけども、すぐに元の黙阿弥~

でも、毎日、伝家の宝刀のテクニック(?)を続けていれば、
それなり維持できるってことでしょうか?


以上が、サロン会に参加しての印象だったのですが、
研究を紹介する情報を見て、きっと、裏付けはとれているのだと想像されます。
おいおい論文の方も、目を通せば、わかるかもしれません。


【追記】2015.3.5
■「何が」「どのように」は記載ができない?
外資系コスメのHPなどの機序を見ていて思ったのは、
「何が」「どう効くか」という部分は、
特許やライセンスなどの関係があったり、
研究中で明かせなかったり・・・
あるいは、化粧品が、効能を謳ってはいけないということから、
あえてぼかした書き方をしているのかもと、思ったことがありました。


以下は、シスレーを通して外資の美容理論について思ったこと
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◆シスレーのイメージや美容理論
○【シスレー】のイメージ フィトコスメトロジー(植物美容学)って?
  →https://beautist.cosme.net/article/402377

○【シスレー】との出会いと、香りの感じ方の変化 ←ここ
  →https://beautist.cosme.net/article/401578


◆遺伝子コスメについて
○遺伝子コスメ:(1)シスレーのスプレミヤから遺伝子コスメを考える(3年前)
  →https://beautist.cosme.net/article/396425

○遺伝子コスメ:(2)シスレーのスプレミヤから遺伝子コスメを考える(3年後の今)
  →https://beautist.cosme.net/article/408735
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


資生堂ではこれだけの研究をされているわけですから、
裏付けとなる情報はありそうです。
知りたいと思う人に対し、比較的、目につきやすいところで、
説明をしておいて欲しいと思いました。


【追記】2015.3.5
○化粧品カウンターに久しぶりに行きました2
  →http://www.aiko-hifuka-clinic.com/mt/2012/04/post-426.html

上記、皮膚科医のブログより、興味深かったこと抜粋
-------------------------------------------
クレドポーボーテには、直接毛穴に働きかけて引き締めてくれる
「グリシルグリシン」という成分が入っているそう。
これは資生堂が毛穴の縮小効果があるのを発見らしい。(←先生の記憶)
クリニック専用化粧品の一部には、濃い濃度、入ってるようなのですが、
クレドポーの表記の順番からすると、ちょっとだけ入れてるようです。

  →クレドポーボーテのお値段って、ブランド料が大半。
   成分の特徴的な話なんて出てこなかったし・・・
   こういう、資生堂が発見したという、特別な成分が、
   クレドポーボーテには、入ってる。
   という説明があれば、ああ、だから高いんだな・・・って
   少しは納得できたのですが・・・・

   カンターやHP、サロン会などでも
   訴求しないと私ももったいないと思いました。

次に化粧品のつけ方について。
コットンでマッサージしながら引っ張るようにカウンターで塗られ、
(↑ コットンを使っていることにも驚かれている様子)

(やっぱり、コットンでマッサージ、こするのは、
 皮膚科医も疑問を持ってるってこと?
 それ以上、長く続けられたら、スットップかけようと思ったと・・・)

そして、どこの化粧品会社も、化粧品を引っ張りなが塗る。
それは、やべるべきと・・・・
引っ張っても、重力があるから上がらない。
手を話せば落ちる・・・・

 (そうだったんですか!
  フィルム入りファンデ、引き上げながら塗ってもらったら、
  リフトアップしたんですよ~

  それに感動して、その後、
  少しでも、気休めかもしれないけど、
  化粧水とか、クリームとか、引き上げるようにしてたんですけど・・・)

患者さんの中には、真似して、引っ張って摩擦起こして、
肝斑の悪化、キメの荒れ、皮膚を伸ばして余計にたるんだり・・・
いいことはないそうです。

初診の患者さんで、カウンセ中に、皮膚を引っ張り上げたり、
手で上に押したりされている人が少なくないそう。

  (ひょえ~)

すべての化粧品会社とエステに、引っ張るのは、止めて下さい。
と訴えていらっしゃいます。


そして、クレ・ド・ポーの使い心地は、確かにいい。
しかし、ナビジョン(資生堂の医療用コスメ)が好き。

しかし、ナビジョンは、クリニックに来ないと買えない。
お気軽にナビジョンに近い成分を使いたいなら、クレ・ド・ポーは、ひとつの選択肢。

  (クレドーポーボーテの内容は、医師の目から見てもいいんですね)
   そのあたりを、もっとクレドポーでは、訴求してほしいです。
   他と技術的にそんなに変わらないと思ってしまいました)


ゴージャス感や見た目のきれいさよりも、私は、成分にこだわります。

  (そうそう、大いに賛成。
   見た目のゴージャス感などに、コストがかかっているのは、
   私も無駄と思うのでした・・・・)

もう、これは価値観の問題だと思うので、
どんなにいいものでも、一生、手にすることはないかな。

というより、手にできないんです(笑)



ーーー

なんだかんだと言っていますが、
せっかくの高価な化粧品を、懐疑的に使ってしまったら、
効くものも効かなくなってしまうと思われます。
コスメは信じて使うことが一番、大事なことだと思っています。

しかし・・・・
その一方で、使ってみたくても、金額的に無理な価格帯というのが現実(笑)

私の場合は理論が納得ができて、さらに価格が見合っていること。
ブランドに対しての価格上乗せが大きいものは、使いたいと思えないのです。
貴重なサンプルをいただいて、あれこれ想像しながら
楽しませていただいています。


以上、通りすがりでたまたまサンプルを使用しただけの
部外者(?)が好き勝手なことを申しておりますが、
あくまで、私個人が感じたことであり、
他社メーカー愛用者の目には、どのように映るのか、
覚書として残しておきました。
ひとつの受け止め方とご理解いただけましたら幸いです。


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