2340views

化粧筆:【白鳳堂】一大イベント 化粧筆の洗い方

化粧筆:【白鳳堂】一大イベント 化粧筆の洗い方

【追記】2013.2.9 .
筆を洗う温度、筆を乾かす時の逆さ干しについて、文中に追記しました。
(逆さ干しは、避けた方がよいそうです。)


【追記】2012.11.12
■プロによる筆の洗い方 新常識 
筆の洗い方についての記事が目にとまりました。

日経ウーマンのサイトで
「意外と知らない、メイクグッズのお手入れ法」と題した
メイクアップアーティストの方が書かれたコラムです。
「メイクの新常識」というテーマの中の内容です。

  →http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20111025/114682/

「新常識」・・・  どんな新しい常識なんだろう。
興味が湧きます。

ファッション誌とは位置づけの違う日経ウーマンで扱われており、
美容のプロの方が書かれたコラム。

メイクブラシの洗う頻度、洗い方、使用洗剤などが紹介されていました。

プロによるメイクブラシの洗い方情報も参考にしながら、
「美容情報」というものについても、考えてみていただけたらと思います。


○心の声
読者が使っているブラシっていろいろな種類があると思うんだけどな。
洗う頻度について、「ブラシの毛が劣化しない程度の頻度」というお断りがありますが、
「天然毛の場合は1週間に一度」と聞いたら、
ちょっと誤解を生じてしまう気がします。
これ見て、天然毛の白鳳堂の筆を、週一で洗っちゃう人が出てこなければいいのですが・・・
ちょっと心配になってしまいました。

こういった記事には最後に魔法の言葉があります。
「詳細についてははメーカーに問い合わせること」
この押さえの一言が、美容記事には、欠けているような気がしています。


また、同じメーカーや店舗によって、
答える人によって洗い方の説明が違うことを、
本文中にも追記しております。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【2012.10.19記】■メーカーの推奨に従い、自分でアレンジ
化粧筆の洗い方は、いろいろな方法が紹介されています。
まず基本は、「メーカーの推奨」に従う。
これをもとに、私なりに工夫した方法をご紹介したいと思います。


まず白鳳堂のHPがこちら
   →http://www.hakuho-do.co.jp/user_data/learn_howtocare.php


■はじめに
いろいろなお話をメーカーや店舗で伺い、
筆の洗浄で、私がポイントとして理解したことは、次の2点です。

 ○水をためたボールなどに「筆を浸さない」 →(汚れの再汚染の原因になる)
 ○お湯は手でさわれる限り可能な「熱いお湯」を使う →(油汚れを充分落とすため)

上記の2つを絶対的な基本として頭に置いて洗うということです。

   温度については自己責任で行って下さい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【追記】2012.11.12
  お湯をためたボールなどに浸さないということは、
  私がお話を伺った店舗では、何度も念を押され、
  本社への問い合わせでも、
  その理解で間違いありませんと確認しております。

  しかし、その後、他の店舗で洗い方を確認すると、
  浸して洗うように言われたり、 
  筆を洗う紹介ビデオが、浸して洗っているものだったりしております。

  洗い方の説明については、店舗によったり、店員さんによって、
  説明のされ方が違うことを付け加えておきます。
  また、会社として流しているビデオは、洗面器にためて洗っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

補足的なところでは
  ○柄と金属の部分に水がかからないように注意する。

      これは、継ぎ目から水が入り込むことにより.
      木部の柄が腐蝕することが考えられるためと思われます。
   
    そこで考えた[対策]が
      いらないタオルを切ったものを柄に巻いおくとよいと思います。
      扱いやすくするには、輪ゴムなどで固定してもよいかもしれません。
      これで洗浄中、水はねした水滴が隙間からの混入を避けられます。


タオルを巻いて継ぎ目に水が入らないように



以下は、伺った話を元に、自分でアレンジを加えた方法です。

■手順
1.手でさわれる限界の温度のお湯で筆をよく洗う

 [注意1]
   ぬるいお湯だと、油汚れがとれません。かたまってしまうことも・・・
   なるべく熱いお湯を使います。

 [注意2]
   この時、熱いお湯を使おうと、
   お湯を沸かし、ボールなどにためて洗うのはNGです。
   再汚染の原因になります。
   必ず流水を使うことが基本です。

 [対応策] 
   給湯器で熱いお湯を出せる場合は、
   下記の写真のように、ココットで蛇口からのお湯を受け、
   斜めにして、お湯をためないようにして、
   常に新しいお湯が触れるように、流水状態にして洗います。

    (この方法で問題ないかメーカーと、店舗には確認済み)




 [注意3]
  取説には「ぬるま湯」と書かれていますが、
  これは、やけどの危険があるためぬるま湯と表記されているとのことです。
  非公式ですが、50度を超えても毛の傷みへの影響は心配はないと、
  伺いました。
   (どれくらいまで可能かは、定かではないので適宜ご判断を・・・・)

--------------------------------------------------------------------------
【追記】2013.2.9
新しい筆を購入した際に、温度を伺いました。

すると、温度は高ければ高いほどよく、沸騰したお湯でもOKとのこと。
店頭の筆は、沸騰に近い温度で洗っていますが、全く問題もないとのこと。
沸騰したお湯を使うことで、消毒も兼ねられるそう。

ただし、つけおくことがダメなのと、
筆を手で洗おうとすると、あまり高い温度では洗えないのが現状。
高すぎることによる心配はないそうです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー----------------------------

2 洗浄液を手のひらにとり筆となじませる。

  [改良法]
   ココットを斜めにして手のひらに見立てて洗剤液を入れ、
   筆を浸してなじませるとよいです。
   筆を浸すのはNGなのですが、洗剤い浸すこの場合はOKと、
   確認してあります。


▲手のひらにためるくらいの量になるように傾ける

   実際に手のひらでやってみると、洗浄液が手の間から垂れてしまいます。
      

2-2 洗浄液が足りなければ、さらにそのまま手のひらの上で加える

  [改良法] 
   ココットの洗剤を流して、筆を洗います。
   熱いお湯をココットを斜めにして受けながら、
   お湯をためないようにして洗剤液を洗い流します。
   3回ぐらい洗浄液を変えて繰り返します。

     そのまま洗浄液を足すと、汚れた洗浄液に足しているだけなので、
     一旦、お湯で洗い、再度、洗浄液で洗うを3回くりかえしました。

   もしかしたら、途中で、筆を洗うことが、
   摩擦を増やすなど、筆によくない面があるのでは?と思い、
   確認しましたが、問題ないとのことでした。

   筆をすすぎながら、洗浄液を変えると、よりきれいになり、
   すっきりします。
   また、ココットに洗浄液を斜めにして流水状態で洗うのも、
   問題ないとのことでした。

   
   筆一本にすすぎながら、3回、洗浄液を変えると、
   洗浄液の消費量は増します。



3.すすぎ

   熱い流水ですすぎます。
   ここでも、ココットを斜めにして、熱いお湯を受けて貯めずに流すようにして、
   しっかり洗浄します。

   洗い流しでは、つけおきにしないことを厳守。


4.タオルでしぼる

  洗い上がったらタオルで絞ります。
  この時、デリケートな筆なので、そっと、抑えてしまいましたが、
  実際に、店頭で拭き取り方を見せていただいたら、結構、抑えていました。
  
  大切にソフトにというようりは、
  しっかり水気をとることがポイントといった感じです。


5.クシで毛先をそろえる。

  穂先からすこしずつ、櫛かけをしていきます。



6. 乾燥
 [立てて]
  立てた状態で陰干しします。

 [日数]
  乾燥には2~3日かかります。
  毛量の多い毛ですと、なかなか乾きにくくなるので、
  筆を洗う時期は、冬や梅雨時は避けた方がいいと思われます。

 [筆洗いの時期]
  夏に汗をかくので、そのお掃除も兼ねて、
  9月から10月初旬ぐらいが、年1回の筆洗いの適期といえるのではないでしょうか?

 [乾燥途中]
  毛量の多い筆は、外側から乾いていき、
  中央に芯のようなものができます。
  水分をまだ含んだ、固まったものです。

     始めて洗った時、この塊を、崩していいのかどうか迷いました。
     早く乾燥させるには、塊を崩した法がいいはず。
     しかし、それをすると毛を傷めてしまいそうな・・・

  お店の方に伺ったら、崩して早く乾くようにしてよいそうです。



ということで、一大イベントの筆洗いの序盤戦、
試し洗いが終わりました。


----------------------------------------------------------------------------
【追記】2013.2.9
■根元を乾かすための逆さ干しはNG
吊るして筆の部分を下にして、根元を乾きやすくするという
個人の方がされている工夫があります。
その方が、より乾きやすいか確認したところ、
思わぬお返事が・・・・
返って乾きにくなるそうです。

水分は上に上昇して、空中に蒸散して乾くので、
毛先は鉛筆のように、立てた方がよいそうです。

毛先が乾くことによって、根元の水分が上にあがり、
より乾きやすくなるとのこと。
おそらく、毛管現象がおきているものと思われます。

逆さにしてしまうと、水分が下がって毛先に溜まって、
そのまま蒸発しにくくなり、根元も乾きにくいのだそうです。

洗濯物の裾の方に、水分がたまって乾きにくくなる状態を、
想像するとわかりやすいと思います。

ということで、逆さにした方が根元が乾きやすいかなと私も思って、
逆さ干しを考えたりもしたのですが、
万が一、知らない間に落ちてしまうかもと心配になり、
実践はしませんでした。

今回、とても納得いくお話を伺うことができました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■残りの筆を、一気に洗う

7本の筆を洗ったところ、ちょうど、ミニボトル1本の洗浄剤を
使い終えそうといった感じです。
この洗浄液は、コンパクトに入っているシャドーやチークのブラシ、
メイクスポンジにも使えるそうです。
この際なので、一気に、洗いあげました。
ちょうど、洗浄液も使いきり持ち越しもなくスッキリです。

意外にも洗浄液は使うといった印象です。
(すすいで洗浄を繰り返したので)

大きなボトルを買ってもいいと、
言われた方もいるようですが、
年1回のことなので、小さいのをその都度、買った方がいいと思いますと、
お店の方に言われ、私もそう思いました。


■洗いあがりを確認
そして、乾燥2日目。
ちょうどついでがあったので、筆ケースに入れて持っていき、
洗浄の状況を確認していただきました。
ちょっと気持ち、ケースに入れるのは早いかなと思いながら・・・

「とてもよく洗えています。
 毛質も、とてもきれに使われていて、
 切れやよれもありません。
 とてもいい状態を保たれているので、まだまだ、充分使えすので、
 大事にして下さい」

って言われて、とても嬉しくなりました。
ちょっと、ぞんざいな扱いをして気持ちが離れそうになっていましたが、

「よし! これからは、ちゃんときれいに使おう!」 
って気持ちが、フツフツと・・・(笑)

そして、
「とてもいい状態なのですが、まだ、
 乾ききってない感じなので、しっかり乾かして下さい」って・・・

すごい!

見た目にはほとんど乾いた状態に見えます。
しかし、わずかに水分が残ってること、しっかり把握されました!

「乾かして、2日目なんですが、
 ちょっと、ついでがあったので、
 持ち歩くのに、ケースに入れてきたんです」

「そうでしたか・・・失礼しました。
 家に帰ったら、すぐに出して、乾かして下さい」と。

なんだか、筆を見たら、全てがお見通しって感じでした。

そして、ちょっと広がりが気になる筆をおみせしたら、


▲左側が広がっています。


写真のようなカバーをいただきました。


完全に筆が乾いたら、
このキャップをして、しばらく置いて下さい。
そしたら、毛並みもなじむはずです。

ということで、カバーをはずすと、こんな感じにまとまりました。



[注意]
このカバ、最初、下方向に引っ張ってしまいました。
その力で、せっかくの毛が広がって・・・
え・・・と思って、上方向に引き抜けるか試してみたら、
引き抜けるのでした。
外し方にはご注意・・・


そして、お店からは、
「もし、なじまなければ、またお持ちいただければ、
 アドバイスします」とのことでした。

簡単に復活のさせ方のご説明がありました。
  もう一度、湿らせて乾かすと復活するそうです。
  霧吹きかなんかで湿らすのかと思ったら
  ここでも、水は絶対避けて下さいということでした。
  同じようにお湯にしっかりつけてしまうそうです。

といった具合に、
さらに、まとまらないことにも対応してしていただけるようでした。

以前にも、シャドーの筆が広がったことを相談したら、
洗ったあと、買った時についていたビニールをするといいと言われました。

しかし、そんなものはとっていません。

そしたら、これを・・・と言って、
ビニール袋を探して分けていただいたことがありました。

本当に、買ったあとのメンテナンスや
アドバイスのアフターフォローが万全です。

しかも、何度も繰り返しますが、
ここで買った、筆ではなく、
テレビ通販の特別提供品に対してもなんです。




白鳳堂の筆を洗う。


それは、一大イベントでした。


始めての時は、これでいいのかな?
そんな不安がいっぱい。
でも、筆を持っていけば、
ちゃんと相談にのっていただけて、答えていただける。

そんな白鳳堂の筆を持てたことを嬉しく思えます。


熊野筆の他のメーカーさんでも、
しっかりとした物づくりをしているところは、
きっと、同じような対応をされているような気がします。


化粧筆をと考えていらっしゃる方、
いろいろ検討して、素敵なメーカーさんとの出会いがありますように・・・



そして、最後に化粧筆をこれから買われる方へ・・・・

  パッケージの筆にかぶっているビニールは、
  捨てずにとっておくことをオススメします。
  乾燥後、形を整えるのに使うことができます。




【関連】化粧筆
============================================
○化粧筆:なでしこJJAPANの副賞はどこの筆?
  →https://beautist.cosme.net/article/333143

○化粧筆:熊野筆といえば・・・「白鳳堂」
  →https://beautist.cosme.net/article/333884

○化粧筆:【白鳳堂】ブラシの洗浄は、ほとんどしなくていいってどういうこと!?
  →https://beautist.cosme.net/article/335303

○化粧筆:【白鳳堂】筆を洗う「温度」の謎  ぬるま湯って? 
             HP・しおりと店頭で違う? 
  →https://beautist.cosme.net/article/335656

○化粧筆:【白鳳堂】一大イベント 化粧筆の洗い方  ←ここ
  →https://beautist.cosme.net/article/321461

このブログに関連付けられたワード

このブログを通報する

メイクアップ カテゴリの最新ブログ

メイクアップのブログをもっとみる