548views

化粧筆:【コラボ企画】「化粧筆の正しいケアを化学的に検証してみた」を受けて

化粧筆:【コラボ企画】「化粧筆の正しいケアを化学的に検証してみた」を受けて

先日、投稿した .
○化粧筆:【洗い方】化粧筆を無水エタノールで洗って大丈夫?
  →https://beautist.cosme.net/article/341425

を受けて、RUKIAさんが、下記の記事を投稿されました。

○【コラボ企画】メイクをしないアラサー男子が化粧筆の正しいケアを化学的に検証してみた
  →https://beautist.cosme.net/article/341468

それを受けて、補足をさせていただきたいと思います。

RUKIAさんより、
獣毛・動物毛の構成、弱点、弱点となる要因、
石鹸の選び方などをもとに、化粧筆のお手入れの推奨方法を、
とても詳しく解説していただきました。

ゆう04さんが、コメントで、
「物事の本質に迫るのは大事」と言われていたように、
そのものの基本的な構造や性質を深く理解できると、
お手入れも、なぜ、そのようにするのかがわかってきます。
理解が深まって、理由がわかれば、自分なりの工夫やアレンジを加えて、
よりよい方法をみつけることができると改めて思いました。


また、RUKIAさんとのコメントのやり取りの中で、

メーカーが販売している専用洗浄料ですが、ヤシ油を原料とし、『ラウリン酸』や『ミリスチン酸』といった強力な界面活性剤を配合しているため洗浄力は非常に高いと思います。毛や肌に残留しやすい界面活性剤なのでブラシの濯ぎをしっかりし、手荒れにも注意です!まぁ、その部分を補う成分が含まれていますけどね。

というやりとりがありました。


これについて、補足させていただきたいと思います。

■すすぎ 乾燥の重要性
無水エタノールで洗ってよいかどうか伺った際に、
メーカー側からとても強く念を押されたことがありました。

○筆の色落ち
白鳳堂の筆の洗い方をご紹介した際に、yuri☆sallyさんから、
洗うたびに色落ちがするというコメントがありました。


 ・化粧筆:【白鳳堂】筆を洗う「温度」の謎  ぬるま湯って? 
             HP・しおりと店頭で違う? 
  →https://beautist.cosme.net/article/335656

yuri☆sallyさん コメント'12/10/18 20:34
初めまして。私も白鳳堂の筆を愛用しており、今回、前回の記事、大変参考になりました!本当に、店員さんによって、洗う頻度や方法などの説明が異なるんですよね。洗う度に筆の色が落ちるので、私も日頃のお手入れを丁寧に心がけます♪.


私も始めて洗った時、色が落ちてしまいびっくりしました。


毛の種類によっては染色されたものがあるそうです。
そのため、ある程度の色落ちはしかたのないことのようです。


○洗い方によって色落ちをすすめることも
ただし、洗い方によって、その色落ちを、さらに
すすめてしまう原因があります。


それは、すすぎの不十分さです。

洗剤成分が、特に根元などに残ってしまうことが、悪影響を与えます。

残った洗剤により、洗浄効果が継続してしまい、
引き続き、染色された毛の色落ちをすすめて
退色させてしまうとのことでした。
使ったあとティッシュで拭う際に、黒くなるそうです。

これは、他社の洗浄剤を使ってよいか伺った時の注意点として、
「すすぎを根元まで充分に行う」ということを、
強く力説されました。

そして、乾燥もしっかりと行うこと。
特に根元は乾きにくいので、乾燥が不十分になりやすいため、
注意して下さいと、こちらも強く、念を押されました。

そして、これは、自社の洗剤でも同じと付け加えられました。


   「根元までよくすすぐ」

   「根元までよく乾かす」


これらは、言葉で言ってしまえば、当たり前で、
言われなくてもわかりきったことではあります。
しかし、私たちが思っている以上に、
しっかりとすすぎ、しっかりと乾かして下さいという
メッセージが言葉の温度感として、伝わってくるようなお話ぶりでした。

そんなわけで、改めて念を押す意味でも、
もう一度、お伝えしておきたいと思います。


○乾燥は、充分すぎるくらい日を置く。

それを考えると、
やはり、梅雨や冬の乾きにくい時期に洗うのは避けて、
お天気の続きそうな乾燥した時に洗うのがよいと思われます。

年間計画に、筆のメンテナンスを組み込んでもよいかもしれません。

また、乾燥の重要性については、
haoroさんも、とても注意していらっしゃり、
下記のようなコメントをいただきました。

by haoroさん
RUKIAさんのご指摘の通り、毛の根元はしっかり乾かさないと雑菌繁殖につながるようです。キトキトさんの記事で思い出しましたが、私も白鳳堂で「立てて乾かしてください」と言われました。型崩れしないようにという理由だったのですが聞きながら「それより根元の水分飛ばす方が大事!」と思ってしまいました。なお、穂先を下方向に斜めに干して時々位置を変える干し方で型崩れしたことはありません。洗い方以外にも、「この筆の特性は?」と聞いたときの返答が覚束なかったので訊く気をなくしてしまいました。訊く熱意は重要ですね! 


乾燥の重要性を、言葉ずら以上に理解すると、
じゃあどうしたら、より乾かすことができるかという自分自身の
工夫につながっていきます。
haoroさんは、穂先を下方向に斜めに干し、
時々を位置を変えるという方法を、
ご自身で考えられました。

ネット内では、筆を逆にして吊るしていらっしゃる方もいます。
こちらは、金具と軸に水が入らないため、そして毛先が広がらないために
逆さ干しをされています。

→http://ameblo.jp/youcosme-2942/entry-11173057521.html

私はこれを拝見して、軸と金具の間の水の浸入は気をつけた方いいんだ・・・
確かに腐る原因になると思い、タオルを巻いて洗うという方法を、
思いついたのでした。


というように、なぜ、そうするのかがわかると、
じゃあ、自分はどうやって洗おう、乾かそうということを、
考えることができると思うのです。

ネットの内でいろいろな方が工夫されていることを参考にして、
自分なりのアレンジにつなげていくことができます。

これらは、あくまで個人が考えた方法で、メーカーが推奨しているわけではありませんが、
任意に自分で判断して取り入れたり、改良したり、省いたりしてけばいいのだと思いました。

そして今回のようにいろいろな方の知恵を結集すると、
よりよい洗浄、乾燥の方法がみつかると思うのでした。

今回の記事を通して、いただいたコメントからも、
いろいろなヒントをいただきありがとうございました。

また、毎度のことながら、素朴な疑問に対し、
多角的な視点で、検証して記事にしていただけたRUKIAさんにも、
感謝致します。

筆の洗い方一つとっても、いろいろな方法や考え方があります。
また、人それぞれの筆との付き合い方もあります。

そんなことも、参考にしながら、
自分と筆との関係を見直せたらいいのではと思い、
これまで筆に関して、目にとまってクリップしてきた記事を、
リストにしました。

そちらも合わせて、ご参考にしていただけましたら幸いです。


○INDEX:化粧筆 熊野筆 白鳳堂 洗い方 収納(my クリップから)
   →https://beautist.cosme.net/article/341459 

記事の最後に一連の「化粧筆」に関する
記事もリストに致しました。


【関連】化粧筆
============================================
○化粧筆:なでしこJJAPANの副賞はどこの筆?
  →https://beautist.cosme.net/article/333143

○化粧筆:熊野筆といえば・・・「白鳳堂」
  →https://beautist.cosme.net/article/333884

○化粧筆:【白鳳堂】ブラシの洗浄は、ほとんどしなくていいってどういうこと!?
  →https://beautist.cosme.net/article/335303

○化粧筆:【白鳳堂】筆を洗う「温度」の謎  ぬるま湯って? 
             HP・しおりと店頭で違う? 
  →https://beautist.cosme.net/article/335656

○化粧筆:【白鳳堂】一大イベント 化粧筆の洗い方  ←ここ
  →https://beautist.cosme.net/article

○化粧筆:【熊野筆】 松田聖子がすぐ違いに気づき大絶賛したというテレビの記憶
  →https://beautist.cosme.net/article/333867

○化粧筆:【洗い方】化粧筆を無水エタノールで洗って大丈夫?
  →https://beautist.cosme.net/article/341425

○化粧筆:【白鳳堂】どこのショップも同じような対応をしてもらえる?
  →https://beautist.cosme.net/article/341451



○【コラボ企画】メイクをしないアラサー男子が化粧筆の正しいケアを化学的に検証してみた
  →https://beautist.cosme.net/article/341468

○化粧筆:【コラボ企画】「化粧筆の正しいケアを化学的に検証してみた」を受けて ←ここ
  →https://beautist.cosme.net/article/341553



【コメント】
キトキトさん100人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/10/29 18:20
>ゆう04さま 理由があることが分かると、めんどくさい。と思っていても、そうしなくちゃいけない理由が理解できるので、少しハードルも下がりますよね。そうすることのメリットもわかれば、めんどくさいを払拭できることがあります(笑).
コメントを削除する
. ゆう04さん25人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/10/29 10:50
こんにちは^^なるほど~。逆さで吊るして乾かすにはちゃんとした、理由があるんですね。物事には理由がある。他の事でも、通ずる世界ですね。とても勉強になりました☆次回取り上げる内容もたのしみにしてます(*^_^*).
コメントを削除する
. キトキトさん100人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/10/27 0:44
続)そうそう、次は化繊プラシを取り上げるのかなと思っておりましたが・・あと無水エタノール洗いについても(笑).
コメントを削除する
. キトキトさん100人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/10/27 0:43
>RUKIAさま 今回もまた有意義なやり取りをさせていただきありがとうございました。「なぜ」と思うこと。思えること。そこからどれだけ掘り下げられるか。個人には限界がありますが、そこを補っていただけることで、いろいろなことがわかってきます。また何か疑問がわきましたらよろしく(すでに次が控えてますが)笑.
コメントを削除する
. RUKIAさん50人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/10/27 0:23
『すすぎ』について補完していただき、ありがとうございます!『洗う』という単語一言で終わってしまうことでも、これだけ『多くの気を配るべき点』があるということが分かりました。『なぜだろう?』と思えることは『人間の特権』です。少し調べて紐解くだけで大きな効果が得られることがあるので、探求心は尽きませんね!.
--




このブログに関連付けられたワード

このブログを通報する

メイクアップ カテゴリの最新ブログ

メイクアップのブログをもっとみる